なでしこジャパン、次期監督決まらぬ〝異常事態〟 佐々木女子委員長が代行、森保ジャパンとは正反対の前途多難
日本サッカー協会(JFA)は4日、女子代表「なでしこジャパン」の日韓戦(26日・国立競技場)で佐々木則夫女子委員長(66)が監督代行を務めると発表した。2016年3月のリオデジャネイロ五輪予選以来、約8年半ぶりの采配となる。 佐々木委員長は千葉で会見を行い「将来も踏まえて、身近で見ていた私が代行するのがベストと決定した」と説明したが異常事態だ。 JFAは23年女子W杯とパリ五輪でベスト8に進出した池田太前監督(54)の退任を決めた。今回の日韓戦を再スタートに国内外を問わず新監督を選考していたが間に合わなかった。 JFA・宮本恒靖会長(47)にとって「31年に女子W杯の日本招致」は会長就任の公約のひとつ。女子のWEリーグでは宮本会長が副理事長になって支えていくことが発表されたが、なでしこでは出だしからつまずいてしまった。 新生なでしこジャパンの初戦となる日韓戦は土曜日の午後で民放地上波での生中継が決まっている。JFAでは、元日本代表DFでロールモデルコーチも務めている内田篤人氏(36)、9月のU―20(20歳以下)女子W杯で監督として準優勝に導いた狩野倫久氏(48)をコーチとして今回の日韓戦のみの帯同を決めた。 新監督が決まらないなでしこジャパンは、W杯最終予選で好スタートを切った森保ジャパンとは正反対で前途多難だ。 (久保武司)