2画面PC+2画面モバイルディスプレイ環境をZenBook DuoとEHOMEWEI XQ-160PWで作る
普通に2枚のディスプレイとして、別々の利用も可能
単純に2枚のディスプレイとしての利用も可能です。上下それぞれのディスプレイに対して、USB Type-C、Mini HDMI端子があり、別々のディスプレイと認識させて使うことができます。回転させて2人でそれぞれ使う、といった方法もアリではないでしょうか。 他にも「この使い方ができたら面白いかも」と思ったのが、ゲームの協力プレイです。例えば、Nintendo Switchのスプラトゥーン3で協力プレイをする場合、お互いの画面を見ながら協力できるので「よりうまくプレイできるのでは?」という考えです。Minecraftのようなゲームもよいかもしれません。 しかし、この使い方には注意があります。まず、音声出力が下画面のディスプレイからしかありませんでした。確かに、PC利用で上下から違う音を出したい、というシーンはあまりない気がします。 また、iPhoneと同様の事象も確認されました。16:10比率のディスプレイとなるため、Switchを接続したところ、16:9が縦長に引き延ばされてしまいました。この辺りを変更する設定がないようで、ゲーム機側にそうした設定がない場合はおそらく対処しようがありません。こうした点もご留意ください。非常に惜しいです……。
重さは、しんどい
XQ-160PWの最大の難点は、その重さです。モバイルディスプレイとしての位置付けですが、持ち運びには不向きなほどの重量があります。普段使っているZenBook Duo(約1.65kg)よりもディスプレイ単体の方が重い(約2.08kg)というのは、さすがに厳しいです。分かった上で購入しているので問題があるわけではありませんが……。 非常に使い勝手がよいディスプレイであるため、どうしても外出先でも使いたくなります。対面打ち合わせに持参したい誘惑にもかられます。そこが悩ましいところです。 給電タップやケーブル、そして先日入手した「REALFORCE RC1」を含めても、ノートPCと合わせて5kg以内です。それで合計で4画面の快適なモバイル作業環境が出来上がるのは非常に魅力的です。
据え置き型ディスプレイとしては最適
重量の観点から、XQ-160PWは持ち運びには向きません。しかし、据え置き型のデュアルディスプレイとしては非常に優れた製品です。特に省スペースでのデスクトップ環境を構築したい人にとって、このディスプレイは非常に価値があると感じました。 なお、2画面表示となるので、使用するPC側にもある程度のスペックは必要になると思います。また、M1チップを搭載したMacの場合、出力枚数に制限があることも多いです。よく確認しましょう。
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