【40歳から始める脳が若返る生活習慣】趣味が4つ以上ある女性は、認知症の発生率が低い!?
趣味が多いと、脳が活性化し、ストレスの軽減につながる。さらに社会との接点も増えるため、認知症の発生率が低いと考えられるとか。趣味と認知症の関係について、脳科学者の西剛志さんに聞いた。
趣味が多いほど脳年齢が若い!
「趣味の数が女性の場合は4つ、男性の場合5つ以上の人が最も認知症の発症率が低いという研究データがあります。何かに挑戦することで脳が活性化し、快楽を多く感じることでストレスが軽減されることや、社会との接点づくりにもひと役買っているからだと思われます」(西さん) 趣味というほど大げさでなくても、心が動くものでOK。たとえ続けられなくても、とにかくトライしてみよう。それだけでも脳は元気になる。
趣味を通じた年下の友だちを作る
「内閣府のデータによると、日本人の60歳以上の約3人に1人は親しい友人がいないそうです。それは友人というと同世代の同性と決め込んでいるからかも。 行きつけの店の常連同士、散歩で会う犬友、習い事やボランティア仲間など、共通項があると幅広い人と知り合うことができます。特に年下の人との交流は、脳細胞に新鮮でうれしい刺激を与えてくれます」
パソコンの趣味があると認知症になりにくい
「パソコンでインターネットを検索したり、画面上で写真などを整理すると、認知機能を高める効果があります。SNSを利用すれば、性別や世代を超えた人たちと交流ができます。 こうしたことが脳にプラスに働いていると思われます。一方で使いすぎると、ストレスになったり、考える力が低下することも。時間を制限するなどして、上手につき合うことが大切です」
【教えてくれたのは】 西剛志さん 脳科学者。2008年に企業や個人のパフォーマンスを上げる会社を設立。著書は『80歳でも脳が老化しない人がやっていること』(アスコム)など、海外も含めシリーズ32万部突破 イラスト/midorichan 構成・原文/山村浩子