限られた時間を「段取り力」で有効に!「しごでき」さんは、帰る時間をまず決める
(2)朝のルーティーンで 仕事モードにシフト
著名なスポーツ選手には、自分なりのルーティンをもつ人が多くいます。試合前に必ず食べる物があったり、リラックスするために音楽を聴いたり、独り言を唱えて自分を鼓舞したり、心が落ち着くポーズを取ってみたり。 ビジネスパーソンも行動ルーティンを作ることで、安定的に仕事をスタートさせることができます。 いかなる状況でも精神を統一できたり、いち早く集中モードに突入できたりする効果があるので、ぜひあなたも朝に行うルーティンを作りましょう。 たとえば、時間に余裕をもって出勤したら、デスクでコーヒーか緑茶を飲みながら呼吸を整えます。リラックスしつつカフェインの力で頭をシャキッとさせたら、手帳タイム。マンスリーページを開いて眺め、予定を指差し確認します。 その後、「やることメモ」を作ります。前日に作っておいても結構です。やることに優先順位をつけて、重要な仕事は、いつ、どのくらいの時間でやるかを計画します。 「時間割」が完成したら、デスクの上に必要な書類やものを取り出します。私は最後にパソコンを立ち上げますが、パソコンで勤怠管理をする人は、早めに起動する必要がありますね。 いずれにしても朝のルーティンを作ると、考えずとも自然と体が動き、仕事モードへ早くシフトできるでしょう。たとえ体調が悪くても、気分が乗らなくても、日によってムラが出ずに、1日をスタートできますよ。
(3)まっさきに 帰る時間を決める
「帰る時間」を手帳に書き込む「帰る時間」を手帳に書き込む1日の計画を立てるとき、まっさきに決めたいのが帰る時間です。 働き方は、スポーツにたとえると野球型とサッカー型の2通りがあります。野球の試合は1~9回まで時間の制限なく行われ、勝負がつかなければ延長戦になります。仕事が終わるまでやり続け、残業するタイプが野球型。対してサッカーの試合は、前後半90分間で何点入れ合うかを競います。仕事を定時内にキッチリ仕上げるタイプはサッカー型です。働くママは、時間をうまく使うサッカー型を目指したいもの。 サッカー型の働き方をめざす人は、帰る時間を決めて、延長戦なしでいきましょう。 帰る時間は、本来ならば決められた終業時間です。どうしても残業せざるをえない日もありますが、いずれにしても帰る時間を必ず決めてから、逆算方式で予定を立てましょう。 「○時までに終わらせるぞ!」と時間のゴールを決めて、集中して仕事に取りかかってください。帰る予定の時間は、忘れないようメモしておきましょう。 バーチカル手帳を使っていれば、18時など帰る時間に線を引き、それ以降に仕事の予定を入れないようにします。打ち合わせはもちろんのこと、自分だけでやる仕事も入れません。 マンスリー手帳を使う人は、帰る時間をメモするスペースが取りにくいので、「時間割」に退社予定時間を書き入れるとよいでしょう。 つまり、「やること」だけでなく、それらをいつまでに終わらせるのかを計画に盛り込むということです。ちなみに私は毎日18時までに仕事を終わらせます。帰る時間を決めないと、時間はいくらでもあると勘違いしやすいもの。長時間仕事を続けてしまうと、疲れて集中力が下がりやすく、残業が恒常的になってしまいます。 帰る時間や寝る時間が遅いと、睡眠不足のため、けだるい朝を迎えるといった悪循環に陥ってしまいますね。目標時刻をめざすと時間感覚が研ぎ澄まされ、仕事に集中できます。退社後のゆとりで、毎日の満足度が上がるでしょう