1年に2度順位予想のプロ野球異例シーズンに評論家達が「順位予想が難しい」と悲鳴?!
いよいよプロ野球は今週金曜日(19日)の開幕に向けカウントダウンに入った。開幕前は評論家の順位予想で盛り上がるのが恒例だが、新型コロナウイルスの影響で1シーズンに2度の予想を行わねばならないという異例の事態はプロの解説者を悩ませている。しかも6連戦主体の120試合制度、延長10回打ち切り、外国人の1軍登録枠を4人から5人に拡大などの特例措置が取られることが濃厚のイレギュラーなシーズン。評論家達からは「予想は難しい」の悲鳴が聞こえてくる。
掛布氏は横浜DeNAを評価
まさか2度も開幕順位予想を立てることになるとは考えもしていなかっただろう。今シーズンからは本格的に評論家活動を再開する阪神レジェント・テラーの掛布雅之氏が言う。 「非常に予想の立てにくいシーズンですね。2、3月のキャンプ、オープン戦を終えてから、これだけの期間をおいての開幕です。まずコンディションを含めてチーム状況を把握し辛い。しかも、143試合が120試合となり、6連戦が軸というタイトなスケジュールですから、その影響も推測はできても展開を読むことも難しい。また1軍登録できる外国人枠が4人から5人に1人増えることでチームにとって有利、不利が出てきます。ここも本来のシーズンとは違う要素です」 掛布氏が最も気になる阪神は4番に予定しているボーアが練習試合で弱点を露呈した。対左腕に16打数連続ノーヒット。さらにローテーに予定していた高橋遥の調整が遅れ、”ポスト・メッセンジャー”として期待を寄せられるガンケル、”ポスト・ジョンソン”として補強したエドワーズが練習試合で不安な一面をのぞかせた。 「阪神は不安要素を抱えたままのシーズンインとなりますね。なおさら敵地で15試合続くスタートが大事になってくるでしょう。練習試合の中で怖いなと思ったのは横浜DeNAです。外国人枠5人の恩恵を一番に受けるチームのひとつじゃないでしょうか。ソト、ロペスに新外国人のオースティンの3人を並べることができ、もう1枚投手が使える。そこに先発のピープルズ、中継ぎのエスコバー、パットンといるのですから最大限に活用できます。オースティンは映像で少し見ただけですが、狭いスタンスから、外国人特有のぶれがなく、体をレベルに使えています。しかも、ラミレス監督は外国人の操縦術に長けています。阪神、横浜DeNA、巨人、中日の4チームの優勝争いだと見ています」