任意保険の金額を決める「料率」はクルマによってまったく違う! 激速なスポーツカーは高い……と思って「対人・対物」を調べたら意外な結果だった!!
任意保険の保険料金はデータに基づいて決められている
クルマを所有して運用するとき、ほとんどの人は任意保険に加入していると思います。 加入が義務づけられている自賠責保険でも、事故を起こしてしまった際の補償をおこなってくれますが、その額としては最小限というもので、目的として被害者救済という前提のものなので、運転者または所有者自身の被害に対しては支払われません。 【画像】今や時価1億円! トヨタ2000GTの保険の料率っていくらするの!? いまのご時世では対人や対物の補償額はとても自賠責保険で賄えないというのが実状となっているので、自賠責保険の範囲を超える補償を受けるため、任意保険がいろんな保険会社から用意されています。 その任意保険に加入しようとしたときに気になるのが、加入する車両によって保険料が異なるという点でしょう。この車両による保険料の違いは、契約者の条件による等級とはまた別で、車両価格の高い低いなども関係がないようです。ではいったい何を基準に価格の違いが出ているのでしょう? ここではその任意保険の保険料がなぜ車種によって変わるのかにスポットを当ててその仕組みを簡単に紹介していきましょう。
任意保険料の算出にはいろんな要素がかかわっている
保険料の見積もりをするときに、いろんな項目の確認が行われますが、そのなかで保険料の算出に大きくかかわる要素としてまず「等級」があります。 「等級」というのは、「ノンフリート等級別料率制度」で保険料の割増引率を定めるための区分のことで、ザックリいってしまうと加入年数と事故履歴を基準にしたランク付けです。等級は1~20まであり、初加入では6等級からスタートします。事故を起こさず契約を更新すれば等級が上がっていき、割引率がよくなるので保険料が安くなります。逆に事故を起こして保険料の支払いが行われた場合は、その事故の損害規模に応じて等級がダウンします。 また、その等級とは別に「運転者年齢条件」という要素もかかわってきます。これはその名のとおりに運転する人の年齢で保険料が上下する基準のことです。区分としては21歳未満(年齢問わず)/21歳以上/26歳以上/35歳以上の4つとなっています。 そしてもうひとつ、保険料への影響が大きい要素が車種によるものです。