「冬至」大分香りの博物館でザボンとユズの足湯提供スタート 別府市の梅園温泉は入浴剤の販売開始
冬至にちなみ大分県別府市北石垣の大分香りの博物館ではザボンとユズを浮かべた足湯の提供が始まった。元町の路地裏にある梅園温泉は同温泉の湯を楽しめる入浴剤を販売する。 ▽大分香りの博物館の足湯は21日から25日まで。 20日はオープニングイベントとして、近くの別府大付属幼稚園の園児43人が体験した。爽やかな香りを放つザボン、ユズ、鬼ユズ計約60個が浮かんだ湯船に両足を浸した。 別府大短期大学部初等教育科の学生2人が「ザボンで体を温め、栄養満点のカボチャを食べて丈夫な体をつくってください」と声をかけると、園児は「いい匂い」「気持ちいい」と喜んでいた。 22日まで来館者には、別府大発酵食品学科が商品化に協力した「別府温泉水あまざけ」を無料で振る舞う。
▽入浴剤「梅園の湯」バスパウダーは、21日から梅園温泉で購入できる。同温泉組合が作った。 3袋入りで税込み1200円。パッケージのデザインは立命館アジア太平洋大(APU)の学生が担当し、おめでたい松竹梅や天女をあしらった。良縁を祈願したハート型の七福神シールも封入。500セットを用意した。 同温泉は肌に優しい単純泉で、大人から子どもまで楽しめる。2016年の熊本・大分地震で被災し、取り壊しになった。有志がクラウドファンディングなどで資金を募り、18年にリニューアルオープンした。 21日は浴槽にユズを浮かべて温泉客に楽しんでもらう。同温泉組合の平野芳弘組合長は「温泉と自宅でぬくもってほしい」と話している。