金秀HD、名護市のホテル2カ所を米投資会社に売却 リッツ・カールトンと喜瀬ビーチパレス 譲渡の理由は
金秀ホールディングス(HD、呉屋守孝社長)は19日、沖縄県名護市内で所有するホテル「ザ・リッツ・カールトン沖縄」「かねひで喜瀬ビーチパレス」の建物を米投資会社のブラックストーンに譲渡すると発表した。譲渡額は非公表。ザ・リッツ・カールトン沖縄の運営はリッツ・カールトン日本法人が継続する。かねひで喜瀬ビーチパレスの運営については金秀HDから回答がなかった。 【写真】ザ・リッツ・カールトン沖縄 金秀HDは譲渡の理由として、2ホテルと近接する同グループ所有のゴルフ場「かねひで喜瀬カントリークラブ」とのシナジー(相乗)効果を発揮するため、自社の枠組みを超えた創意工夫が必要だと説明した。譲渡を機に「国内客やインバウンド(訪日客)への強力な働きかけを行い、今後激変する北部振興の一翼を担いたい」としている。 ブラックストーンは、金秀HDの2ホテルに加えて大阪のホテルを取得したと発表。直近3年間で日本のホテル約20施設を取得しており「日本を代表する観光地の物件を含む13億米ドル規模のホテル・ポートフォリオを構築する」としている。(政経部・大川藍)