“フルリモート廃止”の潮流にネット上は賛否両論「東京の村社会の議論」リモートでのマネジメントに課題ある人は68%
■フルリモートを継続するメリット・デメリットは
リモートワークでは、若者ほどサボる傾向も見られる。ヌーラボの調査によると、「どちらの環境でサボってしまいますか」の問いに、20代はテレワーク66.5%、オフィスワーク1.5%、働く場所は関係ない32.0%、30代はテレワーク50.8%、オフィスワーク7.0%、働く場所は関係ない42.1%、40代はテレワーク44.3%、オフィスワーク4.3%、働く場所は関係ない51.4%、50代以上はテレワーク42.4%、オフィスワーク9.1%、働く場所は関係ない48.5%と回答した。 沢渡氏は「リフレッシュして、翌日挽回できたら、サボりではない」との見方を示す。職場によっては「時間稼ぎでExcelを開いたり閉じたりしている人」もいるとして、「新しいインプットにより、数年後の成果につながれば、生産性が高いと言える」。また「サボる人は、どこへ行ってもサボる」とも語る。 その上で、「月1回の出社で生産性が上がる場合もあれば、フルリモートで業績を伸ばす企業もある。極論ではなく、チームの事情を把握して、対話型のコミュニケーションが必要だ」と説く。「人との接点を“月1回”などと義務づけることが、本当にいいのか。個人の事情が多様化して、対面重視のコミュニケーションで、どこまで行けるのか。対面が苦手でも、チャットならアイデアが出せる人もいる。『都心のオフィスに集まるか』の議論に持ち込むのは危険だ」。 コラムニストの河崎環氏は、フリーランスの立場から、「1カ所のオフィスに通う生活は嫌で、100%リモートで生きるのが一番だ。しかし技術が追いついていない」と嘆く。「相手が息を飲む音を聞いて、感情や思考が動く。クリエーティブな話し合いができる環境が、ITでは作れておらず、自分のアイデアを預けきれない」と話す。 中野氏は、自身の経験から「関係性ができていないなか、シビアな金銭や意思決定の話をするのには、極めて相性が悪い」と言う。「自分で成果を出せるシニアであれば働けるが、ジュニアは難しい。合う人と合わない人には、明確な差がある」。 (『ABEMA Prime』より)
ABEMA TIMES編集部