アイオワ大接戦で注目 米大統領選の「党員集会」と「予備選挙」って?
候補者選びの今後のヤマ場は?
顔が見える方がいいのか、見えない方がいいのか、民主主義的な選挙をめぐる見方はつきないです。 アイオワ州党員集会、ニューハンプシャー州予備選挙の後は、全米各州の戦いに移っていきます。3月中の火曜日に南部を中心にした多くの州が同時に党員集会や予備選挙を集中させる「スーパーチューズデー」が開かれ、そこで多くの代議員が割り振られます。今年は接戦なので分かりませんが、この「スーパーチューズデー」直後ぐらいまでが最初の山場で、例年、全国党大会での過半数の代議員を確保し、指名を確実とする候補者が出てきます。今年の「スーパーチューズデー」は3月1日です。 今年の共和党全国党大会は7月18日から21日にオハイオ州クリーブランドで、民主党全国党大会は7月25から28日にペンシルベニア州フィラデルフィアで、それぞれ開かれます。その後は両党の候補者が争う本選挙に移っていきます。第2の、そしていうまでもなく、最大の山場である本選挙は11月8日です。
■前嶋和弘(まえしま・かずひろ) 上智大学総合グローバル学部教授。専門はアメリカ現代政治。上智大学外国語学部英語学科卒業後,ジョージタウン大学大学院政治修士課程修了(MA),メリーランド大学大学院政治学博士課程修了(Ph.D.)。主要著作は『アメリカ政治とメディア:政治のインフラから政治の主役になるマスメディア』(単著,北樹出版,2011年)、『オバマ後のアメリカ政治:2012年大統領選挙と分断された政治の行方』(共編著,東信堂,2014年)、『ネット選挙が変える政治と社会:日米韓における新たな「公共圏」の姿』(共編著,慶応義塾大学出版会,2013年)