2年に一度の自動車の祭典「パリ・モーターショー2024」で何が見られる? 新製品から次世代コンセプトまで注目展示をピックアップ
花の都で巨大モーターショー
フランスで10月14日、国際自動車見本市「パリ・モーターショー2024」が開幕する。2年に一度の開催で、今回はフランス車を中心に数多くのメーカーが出展を表明している。 【写真】1970年代風の後輪駆動2ドア・クーペ登場【ルノー17エレクトリック・レストモッドを写真で見る】 (15枚) 主役はルノー・グループで、6車種以上の新型車が発表される予定だ。アルピーヌの水素燃焼スーパーカーの進化形から、ダチアの中型SUV、そして生まれ変わったルノー4まで、多岐にわたる。 シトロエンはC4のマイナーチェンジと、アミの派生モデルを発表する見込みだ。 アルファ・ロメオ、ミニ、キアも出展予定だが、その規模や内容は本稿執筆時点ではまだ発表されていない。 前回開催の2022年と同様、BYD、GAC、シャオペンなどの中国ブランドも勢揃いする。 ここでは、現在確認されているものの中から、注目の新型車を取り上げる。
アルピーヌA390ベータ
アルピーヌのコンセプトモデル「A390ベータ」は、ポルシェ・マカンのライバルとなるであろう次世代電動クロスオーバーを予告するものだ。コンセプトのデザインは2025年に発売予定の市販車に引き継がれる見込みで、斬新なインテリア・レイアウトや未来的な車載テクノロジーなどの “ひねり” が加えられている可能性がある。 モーターショーに先立ち、10月11日に発表される予定だ。
アルピーヌ・アルペングローHy6
アルピーヌによる水素燃焼エンジン搭載スーパーカーが、今年のパリで次の進化を遂げる。2022年のショーで初公開され、今年初めに改良型4気筒エンジンを使って初めてサーキットを走ったが、現在は特注のV6エンジンに切り替わっている。 アルピーヌは燃費向上を優先しているが(4気筒エンジンはレースペースで1回の燃料補給につき100km走行できると試算している)、最高出力も現在の340psから向上させる可能性が高い。
シトロエン・アミに新モデル?
シトロエンのティエリー・コスカスCEOは最近、AUTOCARの取材に対し、「アミのラインナップを拡大し、多くの変更を行うつもりだ」と語った。詳細は明かさなかったが、新たなバリエーションモデルや、魅力を高めるための技術的アップグレードを意味している可能性もある。「パリ・モーターショーですべてを明らかにします」とコスカスCEOは締めくくった。