ふるさと納税新制度に異論 泉佐野市が会見(全文6完)皆で考え、皆で決めたい
寄付額は市財政の何割に当たるのか
読売テレビ:読売テレビの【カミムラ 01:34:04】と申します。昨年度の寄付額、360億円を超えるということだったんですけれども、それは泉佐野市さんの財政のうちの何割に当たるんでしょうか。 八島:市の予算で言いますと、だいたい、例えば通し予算で言うと500億なんです。ただ、それは全ての歳入を入れてますので。市税で言いますと、だいたい200億円なんです。市税収入が200ということなので、寄付金額で言うとそれを超えてるということになりますけれども、もちろんその360億の中には経費になる部分は当然含んでおりますので、実際に行政で使える部分っていうのは限られてくるとは思いますけれども、比較で言いますとそういうことになりますね。 読売テレビ:となると、かなり割合、ふるさと納税に今まで頼っていたっていうことになりますかね。 八島:財政で言いますと、今回9月のほうでもお話ししましたように、新しい施策にこのふるさと納税を基金に積み立ててやってるんです。だから、小中学校のプールが今まで泉佐野市はなかったんですけども、そういうことに踏み切れる、そういう財源にはなってるのとか。また、地域を活性化するための事業なんかも始めてますので、そういう財源にはなっておるんですけれども、この部分がなくなってくるとその辺の事業の在り方っていうのは考えなければなりませんけれども。プールですと、建築費っていうのは一過性のものですので、継続的にそれがないと駄目っていうことでもありませんので、そのふるさと納税の額に応じて、また今後施策の見直しというのはしていく必要があるだろうと思ってます。
ふるさと納税の効果は?
読売テレビ:やはりふるさと納税でこれだけ寄付額を集められているということで、例えば赤字から脱却できたとか、泉佐野市さんにとってふるさと納税の効果というのは、どういうものだったんでしょうか。 阪上:それはちょっと私のほうからご説明させていただきたいんですけど、ふるさと納税というのは使い道をご指定ただいていただく寄付なんですね。よく財政とふるさと納税をおつなぎになる方が多いんですけども、実は借金が泉佐野は1000億以上あって、なので非常に財政状況が厳しいという状況があるんですけども、ふるさと納税を直接借金に充てるということはできないんですね。 副市長からも申し上げたように何に使っているかというと、使途に従って使うというのがこのふるさと納税ですので、泉佐野市だったら16ぐらい項目が分れていて、福祉とか教育、子育て、国際交流とかいろんなものがあるんですけども、多くの寄付が子育てとか教育に使ってほしいというようなリクエストがありますので、なので積極的に学校教育とか子育てのところに注力というか、投入させていただいているような状況がございます。ですのでプールを造らせていただいたりとかっていう事業を今現在、展開していっているというところでございます。 読売テレビ:もし、6月以降自治体として認められなかった場合に、例えばプールの事業であったり、今考えていた事業というのはどうなるんでしょうか。 阪上:プールに関しては一定見通しがあります。それはただ、やっぱり寄付に頼っていた部分というのは少なからずありますので。ただ、市政運営に直接影響するというところでは、しっかりとそこは【キシュク 01:38:06】してやっていく。一方で、そういう他の自治体というか近隣の自治体から立ち遅れてきていたサービス、市民サービスについてはふるさと納税を活用させていただいたので、そこは長い目で見ると影響がなくもないというような状況ではあります。 司会:はい。それでは先ほどから挙げていらっしゃる、はい、真ん中の前から3番目の。お願いします。