竹田麗央、大飛躍の1年 米ツアー、一気に現実に―女子ゴルフ
国内女子ゴルフで、初優勝から8勝を積み重ねて年間女王に輝いた竹田麗央(21)。 プロ3年目でブレークし、目標としていた米ツアーへの切符もつかんだ。自身の想定を超える速さの成功で、気持ちにも急激な変化があった。 【写真特集】女子ゴルファー・期待の若手 「今季が始まった時は自分が年間女王になるなんて思っていなかった」。序盤は惜しくも優勝を逃す大会が続いたが、4月中旬に初優勝。その後は高いレベルで安定したプレーを続けた。「初優勝ですごく自信がついて、そこから毎試合頑張れた」と振り返る。 米ツアーへの憧れは明確だったものの、具体的になったのは夏場を過ぎてから。5~6月の全米女子オープンに初出場して9位に入った時は「戦えるという手応えもあったし、また挑戦してみたい」と話した。9月に日本女子プロ選手権を制して3年シードを獲得しても、「特に来年とかは考えていないけど、いつかは挑戦したい」。 心境の変化には、叔母で1993、94年賞金女王の平瀬真由美さんの存在が大きかった。米ツアー参戦経験もある平瀬さんは、日本女子プロの後に姉の哲子さん(竹田の母)に「考えた方がいい」と来季の米挑戦を勧めたそうだ。 10月に最終予選会へのエントリーを公表。「家族には、自分が行きたい時に行くのがいいと背中を押してもらえた」。米ツアーを兼ねるTOTOジャパン・クラシックを制して出場資格を得ると、「予選会を受けなくてよくなったのが一番うれしい」と素直に喜んだ。激動のシーズンを経て、「米ツアーに1年間出られることが楽しみ」と新たな挑戦を見据える。