読み聞かせだけでは不十分!? 東大卒が明かす、子どもが「読書好き」になるために必要な習慣
子どもが読書好きになるために大切なことは?
読書は読解力や知識が身に付くだけでなく、集中力や思考力、感性が磨かれることで人生を豊かにしてくれます。 【漫画で読む】読書嫌いの子どもが、ハマれる本に出逢うまで…家族でやった様々な工夫とは? そんな読書の習慣を自分の子どもにも身につけてもらいたいけれど、最近は動画サイトやゲームなど本よりもラクに楽しめてしまうコンテンツが溢れていて、なかなか読書が習慣づかない…なんていうお悩みに直面していませんか? そこでオススメしたいのが、東京大学在学中に株式会社Yondemyを設立し、子どもが声掛けなしで読書にハマるオンライン習い事「ヨンデミー」をリリース。“読書を習う”という新しい文化を発信している笹沼颯太さんの著書『東大発!1万人の子どもが変わった ハマるおうち読書』です。 今回は、その書籍の中から、子供が読書家になるために大切な習慣についてご紹介いたします。 子どもに本を読んでほしい親御さんの中には「読み聞かせ」をしている方も多いと思います。読み聞かせは子どもが本に興味を持つための入り口としては、とても有効な手段です。でも、それだけだと子どもは読書にハマれないのだそう。その理由とは?
読み聞かせだけでは、子どもは読書にハマれない
94.7%ものご家庭で、幼児期に読み聞かせが行われている。 それにもかかわらず、小学生になった子どもが本を読まない。 その原因は、幼児期の読み聞かせからひとり読みへの移行がうまくいっていないことが大きいといえるでしょう。 「自分で」読みたいと思えていないのです。 読み聞かせをしてもらっている幼児期のうちは、大人が音読するのをただ聞いているだけでいいのでラクでした。わからない部分を大人に補足してもらったり、抑揚をつけて楽しく読んでもらったりすることによって、多くの本をおもしろいと感じることができました。 しかし、ひとりで読むようになると状況は一変します。 自力で本を読む行為は、想像以上に負担のかかるものです。 今までは耳で聞いて理解してきた本の内容を、自分の目で読んで解釈しなければなりません。しかもそのときには、わからない言葉の意味を教えてもらうことも、読み手の表情やテンションをヒントにすることもできません。 本を楽しむことの難度が一気に上がってしまうのです。 子どもは自分で文字を追って読むくらいならYouTubeのほうがラクだと思ってしまうため、本を読むように促しても「読み聞かせなら(ラクだから)いいよ。してくれないならYouTubeを見る」などと反発するようになります。 そうしてやがて、読書離れにつながってしまうのです。