アロンソとその父親、マクラーレンのザク・ブラウンの招待でヴィンテージレーシングカーをドライブ。セナのMP4/5も!
ここ数日、F1ファンの間で話題となっていたのは、あるイベントだった。それはフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)とその父親が、マクラーレン・レーシングCEOのザク・ブラウンによって所有するレーシングカーをドライブさせる特別なイベントへ招待されたことだ。 角田裕毅、インディカーを初ドライブ! アロンソにとっての古巣のひとつであるマクラーレン。彼は元上司となるブラウンCEOの招きで、父ホセ・ルイス・アロンソを引き連れて、特別なトラックイベントに参加した。 ブラウンCEOは多くの自動車コレクションを所有していて、レーシングカーも有名なモノをかなりコレクションに加えていることが知られている。そして、レース期間外では友人を招待してそれらのヴィンテージマシンをともにサーキットで楽しむ機会を設けてきた。 そして今回招待されたのがアロンソとその父親だった。 ブラウンCEOは今回、コレクションの中から1976年のオーストラリア・スポーツセダンチャンピオンシップを制したDeKon Monzaや、1989年にIMSAで5勝を挙げたTWR Jaguar XJR-10、そして彼のチームでもあったウォーキンショー・レーシングが2011年にバサースト1000で勝利したHolden Commodoreなどを引っ張り出してきた。 そして、それらのコレクションの中でも、特に目玉となったのはアイルトン・セナがF1を制したときのマクラーレン・ホンダMP4/5だった。アロンソと父ホセはそろいのレーシングスーツが支給され、マシンと共に記念撮影。更に伝説のマシンをドライブする一生モノの機会がプレゼントされた。 なおアロンソは多くのF1ファンがそうであるように、彼もセナという存在を特別に思っているひとりだ。2017年に、アロンソはSennaTVに対してこう語っていた。 「僕らの世代の多くの人にとって、彼はインスピレーションを与える存在だったと思う」 「テレビをつけて、そしてあの黄色いヘルメットのあのクルマが勝っている姿を見て、いつかF1ドライバーになりたいと僕らは思ったんだ。彼が居たからこそだ。だから、彼は間違いなく最高のドライバーのひとりだと思う」 このイベントの様子は、アロンソやブラウンCEOがInstagramで共有しており、中には幼い頃のアロンソがマクラーレンのマシンを模した赤白カラーリングのカートに乗っている姿もあった。 そしてアロンソは「両親が僕に与えてくれたもの、教えてくれたもの全てに報いるのは難しい」とコメントを添えている。またブラウンCEO に対してセナのアイコニックなマシンを楽しむ機会を与えてくれたことに、感謝を示している。
Anthony Wood