佐々木朗希「東日本大震災で父と祖父母を亡くし、12年後にWBC侍ジャパン、そしていま、メジャー挑戦」米放送局が祈る絵文字を添え報道
ロッテは8日(日本時間9日)、佐々木朗希投手(23)がスティング(入札)制度を用いて今オフにメジャー挑戦するための手続きを開始すると発表した。 ◆大谷翔平、佐々木朗希と親しげに肩を組む【写真】 米放送局FOXスポーツは9日(同10日)、佐々木が昨年3月11日に侍ジャパンの一員としてチェコ戦でWBCデビュー登板した際の動画をX(旧ツイッター)にアップ。両手を合わせて祈る絵文字を添え、「佐々木朗希は9歳だった2011年3月11日、日本を襲った恐ろしい地震によって父と祖父母と家を亡くした。それからちょうど12年後、64人の大リーグのスカウトや首脳陣の前で、WBC侍ジャパンの一員として初登板した」と記した。 動画では、米若手のエースと目されるジョー・デービス実況は抑えた口調でエピソードを紹介している。「佐々木朗希にとってはWBCデビューという点で特別ですが、同時に感情を揺さぶられる日にもなりました。というのも2011年のきょうと同じ3月11日、ロウキと日本の多くの人々にとって人生は違ったものになってしまったからです。その日、恐ろしい地震と津波がありました。ロウキは当時9歳。自宅は流され、祖父母と父を亡くしました。その12年後、多くの人々の心に深い傷を残したのと同じ日に、彼は夢を現実にしてWBCで投げています」 同日、21歳だった佐々木はWBC1次ラウンド東京プールのチェコ戦に先発し、毎回の8奪三振など3回3分の2を2安打1失点(自責0)。最速164キロを計測し、WBC日本代表で史上最年少の勝利投手となった。 試合後は「きょう、満員のドームで投げることができてうれしい。きょう、このマウンドに立てたことに感謝しました」「(3月11日は)分かってはいたが、試合に集中した」と語った。侍ジャパンは結局、決勝で米国に3―2で競り勝ち、3大会ぶり3度目の優勝を達成した。
中日スポーツ