【パリ五輪注目選手】シェイ・ギルジャス・アレクサンダー(カナダ代表)「2季連続平均30得点越えのNBA“準MVP”」
■W杯でカナダ代表デビュー、24年ぶり五輪出場権獲得の立役者に
198センチ81キロのガードは、スムースなボールハンドリングと緩急自在のドライブでスルスルとペイントエリアへ侵入し、鮮やかなスピンムーブや軽快なフットワークを駆使して点を重ねていく。ドライブからレッグスルーやビハインド・ザ・バックのクロスオーバードリブルで相手を交わして高精度なミッドレンジジャンパーを仕留めることも可能で、ビッグマン相手でも巧みなフェイクやタイミングをずらして翻弄してしまう。 それは国際大会でも同様で、カナダのシニア代表デビューを飾った昨年の「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」では同国を初の銅メダルへ導き、大会平均24.5得点6.4リバウンド6.4アシスト1.6スティールを残してオールスター5(ベスト5)に名を連ねた。 W杯で3位に入ったカナダ代表(FIBAランキング7位)は、2000年のシドニー大会以来初のオリンピック出場も決定。パリ五輪ではスペイン代表(同2位)、オーストラリア代表(同5位)、ギリシャ代表(同14位)とグループAで競い合っていく。 7月11日(現地時間10日、日付は以下同)に行われたアメリカ代表とのエキシビジョンゲームを72-86で落としたカナダだが、20日にフランス代表戦、22日にはプエルトリコ代表戦が組まれており、残り約2週間で仕上げてくることが予想されている。 「(周囲からの)期待については気にしていない。僕らは勝つために取り組んでいかなきゃいけない。自分たちで勝ち取るためにね。僕らはそのことにフォーカスしている」とギルジャス・アレクサンダーは語る。 カナダ代表が唯一オリンピックでメダルを獲得したのは1936年のベルリン大会の銀メダル。昨年のW杯メンバーが複数残るロスターにジャマール・マレー(デンバー・ナゲッツ)を含む現役NBA選手たちを加えたカナダは、この男を中心とした布陣で虎視眈々とメダル獲得を狙っている。
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