【日本ハム】清宮幸太郎 3600万円増の8000万円でサイン…26年WBCでの侍ジャパン入りへ「結果を残すしかない」
日本ハムは6日、エスコンで7選手と契約交渉を行い全選手と更改。清宮幸太郎内野手(25)は3600万円増の8000万円(金額は推定)でサインした。CS争いが佳境に入った後半戦での活躍を評価されての大幅アップ。年明けには2年ぶりにソフトバンク・柳田との自主トレを行うことを明かし、26年WBCでの侍ジャパン入りにも意欲を示した。 いつも通りの朗らかな笑顔で、清宮は会見場の席に着いた。後半戦の活躍で89試合に出場し打率3割、15本塁打、51打点。3600万円増の8000万円でサインし「2位になれたのは清宮のおかげでもあるとも言われたので、本当にうれしかった。あとはやっぱり、1年間を通してこういう活躍を残してくれと言われました」と語った。 前半戦は苦しんだ。キャンプ直前に左足首捻挫で出遅れると、7月19日の時点で打率1割7分5厘、1本塁打。前半最後の2試合で、2発を含む8打数7安打ときっかけをつかんだ。巻き返した要因に「いろんなことがシンプルになってきた。無理しない、やりすぎない。この7年でいろんな経験をさせてもらって、自分の良しあしがわかってきた」。練習過多による疲労で、パフォーマンスが落ちることもなくなった。好調を維持し、最後まで駆け抜けた。 シーズン後には、再び苦しみを味わった。11月のプレミア12で侍ジャパン入り。しかし、韓国戦では2打席で代打を送られるなど信頼を得られず、台湾との決勝も出場なし。「悔しさで終わっている分、もう一度見返してやりたい気持ちが湧き出てきました」と振り返った。26年3月のWBCへ向け「勝手に(侍へ)いけてれば。結果を残すしかない」と決意を語った。 年明けには2年ぶりにソフトバンク・柳田との自主トレに臨む。前回の自主トレで指摘された練習しすぎは、今季の覚醒の重要なカギにもなった。「何より、柳田さんのエネルギーをたくさん吸い込みたい」と清宮。成長した姿で師匠と再会し、さらなる成長につなげていく。 (山口 泰史) 〇…北山は1300万円増の4600万円でサインした。今季は14試合の登板で5勝1敗、防御率2・31。CS第1S第3戦で先発するなど存在感を示し、プレミア12で侍ジャパンにも招集された。オフは自主トレ先が同じ、ドジャース・山本に弟子入りを志願。「僕自身同じ取り組みをしていますし、共通認識もたくさんあると思う。お互い分かっている部分の中で、確信に近づけるようなことが、発見があればいいなと思う」と話していた。 〇…田中正は2倍増の年俸7200万円でサイン。移籍2年目は自己最多53試合で2年連続20セーブに乗せるなど防御率2・17と役目を果たし「たくさん迷惑をかけた中でこれだけ上げていただいて感謝」。既に来季の守護神に指名されており、昇給分は「自己投資に全部使う。自主トレ代とか」。更に「遠征の時の飛行機で席を広くしようかな。僕は肩幅が広い。移動を楽にするため」と笑みを浮かべた。 〇…8日に新入団ウェルカムイベントを控える日本ハムの新人7選手が北海道入りした。ドラフト1位の福岡大大濠・柴田獅子投手(18)は球団を通じ「北海道は初めて。福岡が暖かかった分すごく寒かった。重圧はありますが、野球が大好きなので楽しみたいのが一番。8日はファンの前で初めて話すので楽しみにしています」とコメント。同5位の早大・山県秀内野手(22)は所用で後日現地入りする予定。
報知新聞社