富士山女子駅伝に向けて壮行会を実施した不破聖衣来（下段左から３人目）ら拓大の女子陸上部

拓大は2日、30日に静岡県で行われる富士山女子駅伝（全日本大学女子選抜駅伝、サンケイスポーツなど後援）へ向けた女子陸上部の壮行会を東京・文京キャンパスで行った。エースの不破聖衣来（4年）は、同大の選手として出る最後の駅伝に向け、「4年間の集大成。チーム目標は優勝で、個人では区間賞に近い走りがしたい」と意気込んだ。 10月の全日本大学女子駅伝では7位に入り、シードを獲得。不破は、最長区間である5区（9・2キロ）を走り、区間7位となった。レースを改めて振り返り、「5区を任せてもらったからにはエースとしての走りをしたかったけど、その役割を果たせなかったという悔しさがすごくあります」と語った。 不破は、拓大1年だった2021年12月に、1万メートルで日本歴代3位の30分45秒21をマーク。女子長距離界の新星として注目された。22年以降は故障に苦しんできたが、順調に回復し、今季は練習を積みつつ積極的にレースにも出場している。「夏合宿以降、しっかり練習を積めている。あと1カ月練習を積み直して、良い状態で本番を迎えたい」と語った。 この大会は、1年時に5区で出走し、区間賞を獲得した。「5区は、途中の坂で富士山がちょうど見えるところがあった。そこがすごくきれいだなと思いながら走った記憶があります」と印象を語った。 拓大は、前回大会で7位。卒業後は実業団の三井住友海上に進む不破にとって、拓大生最後の駅伝となるレース。約1カ月後の本番に向け、「みんなで最後は笑って終わりたい」と笑顔で意気込んだ。