与党ボロ負け! いきなり泥船な石破政権がやらざるをえない「5つの政策」
それを防ごうと自公は非公認議員の追加公認、保守系無所属議員の一本釣り、さらには他党との連立拡大と、過半数確保に躍起となっているが、「最大で10人が精いっぱい。野党各党が自公からの連立打診に応じる気配もなく、過半数の233議席を確保するには程遠い状態」(前出・自民秘書)だ。 ただ、野党側も衆院選後の党首インタビューで野党第2党の日本維新の会、第3党の国民民主党が「オール野党として立憲の野田代表を推すことはない」と明言したように、オール野党で自公から政権奪取しようという構えもエネルギーもない。 となれば、与野党のいずれも過半数に達することはなく、1位、2位候補との決選投票となる公算が大だ。 決選投票は過半数に関係なく、得票の多い候補が選出されるルール。そうなると、比較第1党の自民党総裁である石破首相が多数決で首班に指名され、第2次石破政権がスタートすることになる。全国紙の政治部デスクが言う。 「つまり、第2次石破政権は過半数以下の議席しか持たない"少数与党"になるということ。少数与党は多数を頼みに強硬採決に走ることもできず、国会運営で行き詰まることもしばしば。野党が一致して不信任案を出せば、自力で否決できないというリスクも抱えている。石破政権は短命に終わると予想する政治部記者は少なくありません」 ■「部分連合」の調整にエネルギーを使う 先の自民総裁選では高市早苗前経済安全保障担当相が石破首相と激しく競り合った。1回目の投票では議員票、地方票とも石破首相(154票)を上回る181票を集めるほどの人気ぶりだった。 ならば特別国会での首班指名で、石破首相に代わって人気抜群の高市氏を指名すればよいのでは? 少数与党の状況は変わらないものの、32.1%(共同通信調査、10月28、29日調べ)と低調な内閣支持率は上向くはずだ。実際、石破首相への不満が渦巻く自民党内からは今も高市待望論が聞こえる。 ただ、この挽回策をジャーナリストの鈴木哲夫氏は一刀両断する。 「高市さんを支持してきたのは旧安倍派など党内右派が中心。その旧安倍派議員が大量落選し、高市支持の熱量は小さくなっている。首班指名で死に票覚悟で『高市』と書く自民議員がひとりふたりくらいはいるかもしれませんが、高市擁立の機運はありません。 そもそも、高市さん自身がそんな話に乗るはずがない。過半数割れの自公政権はいわば泥船。高市さんもそんなオンボロ船の船長になって苦労したいとは思っていないでしょう」 前出の自民秘書も続ける。