40歳独身・実家暮らし男性「ご近所さんの目は冷たい気がする。でも…」悲痛な思いの裏側
「実際、生活はカツカツです。」
「実際、生活はカツカツです。トータルの収入は親と私あわせて30万円弱、そこから家賃引いて、食費引いてってなると……貯金はできたものじゃないです」 「親も老いてきて、心配なんです。兄弟はいないし、親戚も疎遠だし、私が見届けるしかすべがありません。いろんなことを諦めて、失敗してきた人生でしたが、せめて親孝行だけでもできればと。老人ホームに入るお金はないので、もし両親に何かあったら私が面倒を見るつもりです」 うめくように呟く佐藤さん。老老介護への不安が日本全体ではびこる今、誰もが直面する問題といえましょう。 佐藤さん、最後に悲痛な思いを打ち明けました。 「わかりますよ。実家暮らしで40歳独身で結婚したこともなくて、ご近所さんの目は冷たい……気がします。でも、各家庭に事情があるんです。お互いがお互いのためを想って一緒に暮らしていることは、理解してほしい」 過労による退職後、実家に戻り両親と共に暮らしながら、手取り17万円の収入で家計を支えている佐藤さん。両親の年金受給額が低く、生活費を合わせても月々の支出をまかなうのがやっとという状況です。さらに、将来的な老老介護の問題に直面しており、親孝行を最優先にしている佐藤さんの姿は、現代日本における一人っ子長男の厳しい現実を象徴しているとも言えます。 経済的な不安と社会的な孤立感に悩まされる人々が増えている日本社会。老後の生活設計や介護問題について、真剣に考えるときがきています。
THE GOLD ONLINE編集部