三井ハイテック、「営業益倍増」掲げた新中計達成の現実味
HV(ハイブリッド車)・EV(電気自動車)用モーターコアでは中高級車に的を絞り収益性の向上を狙う(写真提供:三井ハイテック)
車載用モーターコアなどを手がけるハイテク銘柄、三井ハイテック(6966)の株価が急騰。V字回復を果たしている。 3月15日と16日は連日のストップ高を記録。ウクライナ危機に伴う先行き不安から一時は7000円前後まで大幅続落していたが、4月1日には、今年1月4日につけた1万1970円を上抜く1万2880円へと上昇した。 反騰のきっかけとなったのが、3月14日に前2022年1月期決算発表と同時に公表した2025年1月期までの中期経営計画だ。最終年度の売上高は2300億円(前期比65%増)、営業利益300億円(同2倍)を目指すとした。この新中計がポジティブサプライズとなった。 3月17日に同社が都内で決算発表説明会を開いた翌日18日に「 四季報速報 」を配信しているが、本稿はその詳報となる。この決算説明会席上で三井康誠社長が発言した内容に、追加の独自取材を加味。新中計目標の前提条件を確認し、その中身を解き明かす。
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古庄 英一