業務ソフトのセールスフォースがAI時代に"奇跡の復活"
「コロナ特需がなくなりジリ貧?」との下馬評を覆し、AI時代に復活を遂げようとしている(写真:ブルームバーグ)
アメリカ市場に上場している注目銘柄を取り上げる連載企画「はじめての米国株」。今回はクラウド型業務ソフトのセールスフォース( CRM )を紹介する。(最新の ドル円相場はこちら です)前回から2年ぶりの再登場だが、あれから株価の居所は大きく変化した。“コロナ特需”剥落を嫌気される不遇を乗り越えて、今や生成AI(人工知能)を実装したソフトで顧客企業の業務効率化に貢献する企業として再びスポットライトが当たろうとしている。 セールスフォースは、CRM(顧客情報管理)関連などのITソフトをクラウドサービスとして提供している。高シェアを握るCRMソフトを中核に、顧客・市場分析や営業促進、事務業務効率化、社内コミュニケーションツールといった多数の業務ソフトを一括提供する「Customer (カスタマー)360」を展開している。 顧客企業は「Customer 360」から自社の事業戦略や予算に合わせて必要なソフトだけを契約し、利用するIDごとに月額課金を支払う料金体系が一般的だ。この月額課金は自然と継続的な性質を持ったストック型の収入源となりやすい。 セールスフォースの場合は契約継続率が90%を超える状況が持続していることもあり、売上高は四半期ごとの変動が小さく、着実に積み上がっていく傾向にある。
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大和証券 米国株執筆班