ウイリアムズF1、クラッシュ多発でパーツ不足。コラピントは旧仕様で残る2戦へ「仕方のないこと」
ウイリアムズはF1ラスベガスGPで大クラッシュを喫した結果、旧仕様のフロントサスペンションで今年の残る2戦を戦うこととなった。 【リザルト】F1第23戦カタールGP:スプリント予選 コラピントがラスベガスGPの予選Q2で大クラッシュに見舞われたことで、ウイリアムズはマシンのフロントサスペンションを、9月のシンガポールGPで最新仕様が投入される前のバージョンに戻すことを余儀なくされた。 このフロントサスペンションのアップデートは当初、サマーブレイク明けのオランダGPに持ち込まれた大型アップデートに合わせてFW46に追加される予定だったが、シーズン序盤にクラッシュが多発したことから、投入を3レース先送りにせざるを得なかったという背景がある。 しかしシーズン後半戦でもクラッシュが続いたことからウイリアムズはスペアパーツ不足に。コラピントはスペック面で妥協を強いられることとなった。 「僕らはサスペンションを変更した。フロントサスペンションは別モノになる」 カタールGPを前にコラピントはそう語った。 「旧仕様(のフロントサスペンション)とその他いくつかのところが変わっている。でも、これは仕方のないことだ。僕らはマシンから最大限を引き出せるようベストを尽くす必要がある」 コラピントは、ラスベガスGPで失われたパーツを交換するための新しいスペアが「十分ではない」と説明し、「ここ数戦のクラッシュも関係している」と続けた。 ただウイリアムズ関係者は、仕様変更によるFW46の全体的なパフォーマンス損失はわずかだと主張していた。 そして木曜日にカタールGPの舞台ルサイル・インターナショナル・サーキットで語ったコラピントは、「(ラスベガスGP予選の)Q2は、他セッションよりも少し限界に挑戦しなければいけない状況だった」とも説明した。 「僕の感覚では、それがもう少しリスクを冒す状況に僕を追い込んだ。結局はリスクが少し大きすぎた」 「予選ではとてもいい感じで周回を重ねていたし、とてもいいラップを刻んでいた」 「Q1はとても強力だったし、Q2も最初のラップは好調だった。最後のアタックで最終的に新品タイヤを履いて大きく一歩踏み出した」 「でも結局、こういうことが起こった。これもレースの一部だ。ここ(カタールGP)でどうなるか様子を見てみよう」
Alex Kalinauckas