世界放浪中のB級グルメマニアが100回リピったエジプト飯「コシャリ」。地元飯&カルチャーを紹介
エジプトのディナーでは、珍しいハト肉料理を食べたこともありました。鳩の中に米を詰めて丸焼きにした料理「ハマーム・マフシー」は、昔祝いの席や客人に出す、おもてなし料理だったようです。 例えるならハト肉は「しっかり焼かれた薄いササミ」という感じ。肉は少な目でタンパクですが、クセがなくとても美味しいかったです。味付けはシンプルな塩のみ。炭火で表面がカリっと焼かれていて香ばしく、肉をスルメのようによく噛んで楽しみながら、山盛りのご飯を食べました。
エジプトの秘境で食べる「ベルベル料理」の正体
エジプトにはベルベル人が多く暮らす地域もあり、そこではベルベル料理を楽しむこともできます。ベルベル人とは、北アフリカの北部に国を跨いで居住する先住民のことです。
エジプト西部、リビア国境近くにシワという街があります。シワオアシスとも呼ばれる秘境です。シワにはベルベル人が多く、色々なベルベル料理を味わうことができました。 ベルベル人の代表的な伝統料理がクスクスです。色鮮やかな野菜の下にクスクスが詰まってます。器で蒸し焼きにするため一段と野菜の甘みが増して柔らかく、野菜の食感がいい感じでした。 器の底に詰められているクスクスが野菜から出た旨みを吸収しているので美味しさを余すことなく堪能できる料理です。
鶏肉の蒸し料理も肉がフォークですぐに崩れるほど柔らかく、鶏から出た肉汁が卵や野菜にも染み込んで絶品でしたが、個人的にはニンニクやコショウが効いたモロヘイヤのスープがとにかく美味しかったです! 値段もクスクスは60ポンド(約260円)、鶏肉料理は90ポンド(約400円)、スープは20ポンド(約90円)とお手頃でしたね。 ちなみにシワの町は塩が有名でたくさん採れます。町のトゥクトゥクドライバーに声をかけると、きれいなソルトレイクに連れて行ってもらえますよ。
死海のように塩分濃度が高くて生物はほとんどいないようですが、その美しさは圧巻です。
実はあまり知られてない日本の支援
現地で知った驚きの大ニュースもありました。 世界最大規模の「大エジプト博物館」は、実は日本の支援で建設されていたんです。こちらは2022年末に完成予定でしたが、色んな理由で延期になり、今年2024年に開館します。 カイロ市内にある考古学博物館が老朽化していることや、展示品が増え過ぎたことにより展示や保管、研究のための広い場所が必要となり、日本が支援をして建てられました。