激動の日産に希望あり!!! メカニックやエンジニアの卵が奮闘 日産自動車大学校が挑む「2つの競技」の意義
日産自動車に激震が走っている。ホンダとの合弁会社設立など非常に厳しい展開になってきた。しかし日産にとって実は大きな財産がまだある。それがメカニックを目指す日産自動車大学校の学生だ。今回はモータースポーツに参加する学生にインタビューした。 【画像ギャラリー】若い希望が日産にいるぞ!!!超超複雑なハイテクマシンの全貌を見て(9枚) 文/写真:ベストカーWeb編集部
■日産の明るい未来はメカニックにあり
日産が揺れている。ホンダと合弁会社を設立して、その傘下にホンダと日産が入るという報道が流れた。もちろん予期できた動きではあるが、いざこの手の報道が流れると非常に寂しい気もするし、あの頃にワクワクさせてくれた日産がどうなるのか。 本当に不安だし、このどうにもならない思いをどこにぶつければいいのか……。でも日産にはちょっとした希望もある。それが次世代の整備士や日産のエンジニアリングを担う、日産自動車大学校の学生たちだ。 日産の根底を支えてきたのはアツいファン、そしてそれ以上にアツいエンジニアや販売店の整備士たちだ。そんな日産の「ベース」を支えるエンジニア、メカニックの卵がいるのが日産自動車大学校。今回は日産京都自動車大学校のモータースポーツ活動に迫ってみたぞ。
■ラリーでしか学べないものがある
まずはラリー活動。国内ラリー選手権の地区戦に出場している日産京都自動車大学校。K13マーチで参戦しているが、ラリージャパンでもメカニックとしての帯同をしているほど。 今回案内してくれた学生はコ・ドライバーとしてナビゲーターを務めるとともに、年間王者にも輝いた実績も持つほど。しかし日産自動車大学校はスーパーGTのKONDOレーシングと進める「日産メカニックチャレンジ」にも参加している。 いったいどこが違うのだろう?これは前から気になっていたことで聞いてみた。 「もちろんサーキットのレースは気高くて、最高峰モータースポーツとして尊敬します。だけれど、やっぱり孤独というか、ライバル意識がとても強いようにも感じます。一方でラリーってどこかエントラント全体が仲間なんです」。 ラリーの現場に行けばわかるが、やっぱりアットホームな雰囲気が強い。困ったことがあれば工具も貸してくれるような、「ご近所感」をひしひしと感じる。 そんなラリーはメカニックにとっても見せ場は多い。 「突貫で修理をすることもありますし、パーツが足りなければとにかく集めるという作業もあります。互換性のあるパーツを探したりとか、その"応用性"みたいなことは勉強になります」。 パーツや工具が揃わないから、試行錯誤して整備をしようという販売店はないだろう。しかしながらその経験をしている、していないでは大きな差が出るのも事実。ラリーはそんな経験も請け負っている。