賃上げ「去年以上の成果」 十倉会長、価格転嫁も訴え
経団連の十倉雅和会長は21日、山口県宇部市で記者会見し、賃上げについて「去年以上の成果を出すべく取り組む」との考えを改めて示した。中小企業が賃上げできる環境を整えるため、原材料価格の高騰分をサプライチェーン(供給網)全体で価格転嫁していく必要があるとも強調した。 十倉氏は同日開かれた中国地方経済懇談会に出席。今年は価格転嫁の動きがある程度進むとの見通しも示し「良いサービスに値が付くのは当然という社会にしないといけない」と指摘した。 中国地方に集積するコンビナートが脱炭素化への対応を加速させていることについては「新しい技術革新が必要だ。その先頭に立ってもらいたい」と期待を込めた。