ボルボが2030年の全EV化計画を撤回!? 一方で着々と進むSDV化計画に注目
新アーキテクチャー「SPA3」に加えギガキャストも採用
SPA3の導入は、スウェーデン本国のトースランダ工場から始まり、現地ではその第一弾となるEX60の量産開始に向けた準備が整いつつあるという。待望のギガキャストマシンも導入され、生産工数とコストが大幅に圧縮されるようだ。今後、海外工場生産車にもSPA3が適用され、その収益性は現在よりも大幅に高まると予想されている。 ボルボが当初計画の2030年全車EV化を諦めたのは事実ではあるが、それは将来のEV開発計画を鈍化させるという意味ではない。あくまでPHEVやMHEVを市場動向や関税問題など流動的な問題に備えるための「橋渡し役」として存続させるということである。同様の戦略は、欧州のプレミアムメーカーも続々と採用を始めている。様子見をしつつも、今後もEVシフト/SDV化は着々と進んでいる、というのが大筋であることに変わりはないだろう。