【追悼】爆弾小僧、暗闇の虎に続いて初代タイガーマスクのライバルがまた一人…虎ハンター小林邦昭さん死去
この抗争を新日本軍は圧勝したのだが、齋藤彰俊ら誠心会館の勇気に胸を打たれた小林さんは選手会の意向に反する形で、誠心会館主催興行に強行参戦。これが引き金となり、選手会と対立した小林さんと越中に木村健悟さんらが加わり、誠心会館勢も合流し、反選手会同盟を結成。その後、平成維震軍に名前を変えて、小林さんは昭和と平成の維新軍に所属した唯一の選手となる。 1999年に新日本マットに爪痕を残した平成維震軍が解散すると2000年にライガーさん相手に引退試合を行なう。反選手会同盟を結成した辺りから体に異変があり、肺がんや肝臓がんなどの完治と再発を繰り返していたという。 初代タイガーを「永遠のライバル」と言い続けて来た小林さんは、タイガーとエキシビションマッチを行なってプロレス復帰の道を作った他、引退後もタイガーとは2007年、2011年と限定復帰というスタンスで対戦している。初代タイガーには“爆弾小僧”ダイナマイト・キッド、“暗闇の虎”初代ブラックタイガー(マーク・ロコ)、“虎ハンター”小林邦昭さんと3大ライバルが全盛期を盛り上げていたが、3人とも若くしてこの世を去ってしまったのは残念でならない。 初代タイガーも闘病をしながら活動を行なっているが、「今朝、電話が鳴り響いた時、嫌な予感がしました。体調が悪い悪いのは、2週間前の電話の声で、わかっていました。その時、『俺達、良い試合をしたなあ』と言うので、タイガーマスクでの試合の事かなと思い、私はその気で思い出を話すと、何と、小林さんは若手時代の事を淡々と意味深げに話すのです。5分ぐらいで疲れたトーンになって来たので、『元気になってメシ行こう!』『それじゃ元気で!』『元気で!』と言い合って電話を切りました。3日前に掛けた電話の返信がなく、心配をしていたところへ、四代目からの電話です。私は体が沈み込むのが分かりました。青春を共有した戦友…最高のライバル…思い出は沢山沢山あります。小林さん有難う御座いました。初代タイガーマスク 佐山サトル」と今回の訃報に際して追悼のコメントを寄せている。ライバルである彼らの想いを背負いながら、タイガーマスクには元気な姿を見せ続けてもらいたい。 文⚫︎どら増田
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