オメガの知られざる3の伝説と4の魅力とは?
オメガの時計の魅力①【オーバーホールの周期を大幅に延ばした、革新的な脱進機による耐久性と精度】
オメガの腕時計は、ムーブメント内の摩擦を軽減し、部品の寿命を大幅に延ばせる「コーアクシャル脱進機」を業界で唯一採用している。現在、時計界で主流となっているのは「スイスレバー脱進機」というものだが、これは油切れを起こしやすく、効率が悪いという弱点が。しかし、コーアクシャル脱進機は、高速で絶え間なく動き続けるパーツ「ガンギ車」とアンクルの接触面を小さくすることで摩擦を抑え、油切れを起こしづらくすることに成功した。また、一般的な機械式時計では、注油等のため3~5年に1回のオーバーホールが必要だが、コーアクシャル脱進機は摩擦が少なく、油切れがしにくいため、オーバーホールが5年から8年に1回で済むのも嬉しいポイント。ちなみに、この脱進機は1999年に発表されたが、機構自体は1974年に完成していた。しかし、非常に精密な構造だったため、時計に組みこむための量産化、小型化に25年もの時間がかかったそうだ。
オメガの時計の魅力②【磁気に対する防御力が圧倒的に高い、オメガならではの耐磁性能】
オメガの時計には「マスターコーアクシャル」という、前述したコーアクシャルよりさらに上位のムーブメントが存在する。通常のコーアクシャルとの違いは、時計の精度を落とす原因となる磁気から時計を守る「耐磁性能」だ。耐磁性の高さをうたっている時計の耐磁性能が1000ガウスなのに対し、マスターコーアクシャルはなんと15倍の15000ガウスを誇る。磁力の強さを数字だけで見ても分かりにくいかもしれないが、日常生活の中で生み出されている磁気で例を出すと、スマートフォンが380ガウス、ラップトップが1200ガウス、スマートフォンのケースやバッグの留め具に使われるマグネットが1400ガウス。そして、強力な磁気を利用した医療検査のMRIは一般的なもので15,000ガウス。これらの磁気を鑑みると、マスターコーアクシャルを採用したモデルは、着用したままMRIを受けても耐えられる耐磁性を持っていることが分かる(検査の規定上、基本的に金属類を身につけての検査は禁止されているのでご注意を)。