鹿児島県 飛躍誓い真剣勝負で始動 歴代OBと新年恒例「交流戦」 大高野球部
大島高校野球部(上野力監督、部員23人)の新年恒例の「OB交流戦」が2日、奄美市の名瀬運動公園・奄美川商球場であった。現役部員が歴代OBに胸を借りて熱戦。今年1年の飛躍を期して真剣勝負を挑み、誓い新たに新年のスタートを切った。 現役部員は1年14人、2年9人の計23人。OBチームは第94回選抜高校野球大会に出場の甲子園戦士を含む10人が里帰りし、2試合で白熱した戦いを繰り広げた。 1試合目は、逆転で勢いに乗った現役チームが5回に集中打で4点を加えるなど5―3で勝利。成果で恩を返した。 2試合目は、技術とパワーで勝るOBチームが、好打や投球術を見せつける巧みな試合運びで現役部員を翻弄(ほんろう)。3―2と激励した。 OBチームで後輩と相対した環太平洋大学(岡山県)2年の西田心太朗選手は「守備はできていたが、打撃が淡泊。夏までにまだ時間はある。しっかり体をつくりながら野球に集中し頑張ってほしい」とエールを送った。ベンチで観戦したプロ野球・ソフトバンクホークスの大野稼頭央投手は、「自分たちで流れを呼び込むぞという威圧感がもう少しほしかった」と後輩の戦いぶりを振り返り、「欠点から目を背けず一つ一つ見つめることができれば、もう一つ上のランクにたどり着ける。頑張ってほしい」とアドバイスした。 胸を借りた2年の萩原健斗主将は「気持ちの作り方、役割を分かった打撃など、学ぶことはたくさんあった」と述べ、今後は「機動力や守備面に優れたチームで、冬もきついトレーニングをしてきている。打撃なども磨きながら甲子園を目指したい」と前を向いた。 試合後は握手などを交わし、記念撮影に収まった。