重要指名手配の八田與一容疑者 時効まであと4年半 警察「似ているものがいないか発見を」 迫りくる時効…情報提供は8600件超える
大分県別府市で起きた大学生死亡ひき逃げ事件は発生から2年半が過ぎました。重要指名手配されている八田與一容疑者に関する情報提供は12月末で、8617件に上っていることがわかりました。県警は引き続き情報提供を呼びかけています。 【写真を見る】重要指名手配の八田與一容疑者 時効まであと4年半 警察「似ているものがいないか発見を」 迫りくる時効…情報提供は8600件超える ■警察「似ているものがいないか発見して通報を」 八田與一容疑者(28)に関しての情報提供について、県警によりますと12月末時点で8617件で、12月だけで250件の情報が寄せられています。 このうち、「八田に似ている男を見た」など、重要指名手配されている八田與一容疑者に似た者の目撃情報は、8092件となっています。地域別では「関東」が3070件、次いで「九州」が1058件、「近畿」が1042件、「大分県内」が539件、「そのほかの地域」が1625件となっています。 また、インターネット上の動画や画像などに関する情報は758件です。 県警交通指導課の山下基成次席は「大分や九州に限らず全国のどこかに逃走しているおそれがあるので、周りに八田容疑者に似ているものがいないか発見して通報してほしい」と呼びかけています。 また、亡くなった大学生の母親は「私たち家族は、多くの方々の手助けを受けながら、立ち上がり、もがきながら、一歩ずつ前に進もうとしています。どうしても叶わない罪名変更、迫りくる時効への不安、変えたいと思いつつもなかなか現状は変わりません」 「それでも、活動を共にしてくれる仲間たちは、多くの可能性とまだできることがあることを教えてくれます。また、SNSを通じていただく皆さまからのアドバイスは、私には到底思いつかなかった方法ばかりで、本当に感謝しています」などと年末にコメントを出しました。 ■事件の経緯 大学生死亡ひき逃げ事件は2022年6月29日、別府市野口原の県道で起きたもので、赤信号で停車中のバイク2台に大分県日出町の会社員、八田與一容疑者が運転する軽乗用車が追突し、大学生の1人が死亡、1人がけがをしました。
八田容疑者は事故を通報せず、救護措置も取らずに現場から裸足で走って逃げて、およそ2キロ離れたヨットハーバーで足取りが途絶えました。事件の直前に、八田容疑者は亡くなった大学生とトラブルになっていたこともわかっています。 警察庁は2023年9月、八田容疑者を道路交通法違反(ひき逃げ・公訴時効7年)で重要指名手配に指定。有力な情報提供者には公的懸賞金として300万円が支払われ、遺族による私的懸賞金500万円も含めると上限額は800万円となっています。 情報提供先:【大分県別府警察署】0977-21-2131
大分放送