新型「BMW X3」発売 全車48Vマイルドハイブリッドモデルに
BMWジャパンは2024年11月28日、主力SUV「BMW X3」の新型を発売した。デリバリーは同年12月以降に始まる見込み。 【写真】今やBMWの大黒柱! 新型「BMW X3」の外装・内装をチェックする(79枚) 今回デビューした新型X3は、2003年に初代が誕生して以来、第4世代となるモデル。外観のスポーティーさに磨きをかけるとともに、全車に48Vマイルドハイブリッドシステムを採用するなど環境性能を高め、デジタル化も推進したとアピールされる。 ボディーサイズは全長×全幅×全高=4755×1920×1660mmで、先代に対しては3cmほど長く、幅広くなった。ホイールベースは2865mmで先代の値と変わらない。 「金属の塊から削り出したような」と形容されるとおり立体感が強調されたエクステリアは、後方に向かってキックアップする力強いショルダーラインや伸びやかなボンネットも特徴的。斜めのラインが入れられ、リムが光るキドニーグリルも個性を強める要素となっている。 リアのトレッドは先代比で45mmも広げられており、コーナリング時のハンドリングを向上させるとともに、スポーティーなリアビューを演出。“Mパフォーマンスモデル”に分類される上級グレード「X3 M50 xDrive」には4本出しのエキゾーストパイプが装着される。 インテリアについては、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させ、運転席側に傾けることで視認性を高めたタッチ式「BMWカーブドディスプレイ」を採用。シフトレバーを廃止し、センターアームレスト前方に操作系スイッチを集約したのも新しい。コックピット周辺からドアパネルにまで配置されるアンビエントライトも、印象的な車内を演出する要素となっている。 定員3人の後席は、空間的なゆとりがセリングポイントとされている。荷室の容量は5人乗車時で570リッター。後席の背もたれ(40:20:40の3分割式)を倒すことで、最大1700リッターにまで拡大できる。 エンジンのラインナップは、モデル別に以下の3種類。いずれも48Vマイルドハイブリッドシステムと組み合わされ、8段ATを介して4輪を駆動する。 ●X3 20 xDrive xライン:2リッター直4ガソリンターボ(最高出力190PS、最大トルク310N・m)/WLTCモード燃料消費率13.1km/リッター ●X3 20d xDrive Mスポーツ:2リッター直4ディーゼルターボ(最高出力197PS、最大トルク400N・m)/WLTCモード燃料消費率16.3km/リッター ●X3 M50 xDrive:3リッター直6ガソリンターボ(最高出力381PS、最大トルク540N・m)/WLTCモード燃料消費率11.9km/リッター ディーゼルのX3 20d xDrive Mスポーツには「Mスポーツサスペンション」が、X3 M50 xDriveには電子制御式の「Mスポーツデファレンシャル」のほか、「アダプティブMサスペンション」「バリアブルスポーツステアリング」「Mスポーツブレーキ(レッドハイグロスキャリパー)」などが備わる。 運転支援システムは、ストップ&ゴー機能付きのアクティブクルーズコントロールやレーンディパーチャーウォーニング(車線逸脱警告システム)、ペダル踏み間違い急発進抑制機能などに加えて、ハンズオフ機能付きの渋滞運転支援機能や、駐車時にステアリング/アクセル/ブレーキ操作が一切不要になるマニューバーアシスト(駐車経路自動誘導機能)も利用可能となっている。 スマートフォンをキーの代わりに使える機能や、サードパーティーのアプリストアを車内で提供し、さまざまなアプリをデータ通信料無料で利用できる機能、「Amazon Alexa」の搭載もトピックのひとつだ。 新型BMW X3のラインナップと価格は以下のとおり。 ●X3 20 xDrive xライン:798万円 ●X3 20d xDrive Mスポーツ:858万円 ●X3 M50 xDrive:998万円 (webCG)
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