ウラカン後継はV8ツインターボのPHEV! ランボルギーニ・テメラリオ世界初お披露目
V型8気筒エンジンのレブリミットは10000rpm
テメラリオの基本骨格となるのは、アルミニウム製のスペースフレームで、そのねじり剛性はウラカン比で20%以上向上。同時に構造の複雑さを最小限に抑えたことで重量の低減でも大きなアドバンテージが生み出されている。 ミッドの4LV型8気筒ツインターボエンジンは、800psの最高出力を9000~9750rpmで発揮する高回転型で、3基が搭載されるエレクトリックモーターのうち1基は、このV型8気筒エンジンと、8速デュアルクラッチ型ミッションの間にレイアウト。ギアチェンジを経てもレスポンスを一貫させる「トルク・ギャップ・フィラー」としての機能も持ち合わせる。参考までにV型8気筒エンジンのレブリミットは10000rpm。ターボチャージャーの最大ブースト圧は2.5バールと発表されている。 残りの2基のエレクトリックモーターは、フロントアクスルに組み合わされ前輪を駆動する役割を担う。結果システム全体の最高出力は920psという数字となり、ランボルギーニはさらにエレクトリックモーターのみで走行する「チッタ」モードのほかに、「ストラーダ」、「スポルト」、「コルサ」の各走行モードを設定。V型8気筒エンジンが奏でるサウンドに強いこだわりを見せているのも特長だ。 長さが1550mm、幅と高さはわずかに301mm、240mmというコンパクトなバッテリーパックの総容量は3.8kWh。充電時間はゼロから満充電までわずか30分を可能にする。 テメラリオでは、もちろんカスタマーのリクエストに応えるアド・ペルソナムのプログラムが提供されるが、そのほかにアレジェリータ(軽量化)パッケージと呼ばれるより、サーキット走行にフォーカスした仕様が設定されたのも大きな話題だろう。 ボディコンポーネントだけで12.65kg、ほかに軽量インテリアエレメントやカーボンリム、チタン製のエグゾーストシステムなどを組み合わせれば、25kg以上の軽量化が可能になるという。 なおテメラリオは、8月18日にアメリカ・モントレーで開催された「クエイル・モータースポーツ・ギャザリング」で初お披露目。日本での公開も、そう遠くない未来であると予想される。
山崎元裕(執筆) 平井大介(編集)