【高校ラグビー】大阪桐蔭「春冬2冠」逃す「戦い方を変えてくると…」後半に力尽き桐蔭学園に屈す
◇全国高校ラグビー準々決勝 大阪桐蔭14―26桐蔭学園(2025年1月3日 花園ラグビー場) Aシードの大阪桐蔭が桐蔭学園との準々決勝に14―26で敗れ、6大会ぶりの優勝と史上5校目となる「春冬2冠」を逃した。 滑り出しは順調だった。開始10秒で相手のキックをWTB須田琥珀(2年)がチャージに成功し、先制トライを奪取。前半を14―7で折り返した。 しかし後半は、相手の展開ラグビーに対応できずに後手に回った。同4分に同点に追いつかれ、同7分には勝ち越しトライを献上するなど踏ん張り切れなかった。 綾部正史監督は「前半と後半で戦い方を変えてくるとは分かっていたが、相手がしっかりとしたラグビーをしていた」と振り返った。 同校は春の選抜大会を優勝し、昨年4、5月に開催されたサニックスワールドユース交流大会で初優勝。新チーム結成から今季の15人制試合では練習試合も含めて無敗を継続し、史上初の15人制大会の「3冠」を懸けた大会だった。 高校日本代表候補のSO上田倭楓(いぶき、3年)は「後半は自分たちが後手後手に回ったことが負けにつながってしまった。コンタクトレベルやフィットネスなどビデオでは分からないような肌で感じる部分で押し込まれた。(桐蔭学園は)春と比べてスピード、ファイトの部分などシンプルにそういう部分で強かった」と悔やんだ。