「私も一緒に辞めようかな」7年目アイドルの本音 「先輩が引退して」残ったグループアイドル・町村かなの覚悟
言うなれば“縁の下の力持ち”的な役回りから外れ、また周囲もそういった見方をしなくなったがゆえに、町村本来のアイドルとしての魅力、言わば「アイドル力」が再発見されてきていると言っていいだろう。 「今はもう辞めようとか思っていません。千聖さんと作ってきた伝統を守りつつ、また新しいメンバーを迎えて新しいTJをみんなに見てもらって楽しんでもらいたいと思います」 これまでと同じ曲を歌っても、きっとそれはまったく別のもので、またファンの人たちと新しいTJの物語を紡いでいくに違いない。
彩瀬が引退ライブで見た景色を、町村も何年かあとに見ることになるだろうか。 大きな存在を失ったと同時に、自らの魅力が再発見されるというアイドルとしての歴史を紡いだ町村かな。 これからの彼女の進化と新たなTJに期待せずにはいられない。 *この記事の前半:「“自己犠牲”多いアイドルを10年」引退後の本音
松原 大輔 :編集者・ライター