米ツアー挑戦組が来週のTOTOへ強い意欲 竹田麗央は憧れのメジャー女王と“競演熱望”「間近で見てみたい」
<樋口久子 三菱電機レディス 最終日◇27日◇武蔵丘ゴルフコース(埼玉県)◇6650ヤード・パー72> 代名詞・直ドラ後に観衆を“あおる”岩井明愛【写真】 前週の「NOBUTA GROUP マスターズGCレディース」は“涙の予選落ち”となった竹田麗央。リベンジを誓った今週は最終日に5バーディでボギーフリーの「67」を記録し、トータル11アンダー・5位タイで終えた。「先週は予選落ちしてしまったけど、いい気づきがあった。今週、色々と試すことができて、トップ10にも入ることができたので、また来週から頑張りたいです」と、3日間を振り返る。 新たに投入したスリクソンの新ドライバーは、出玉が右に出ていたこともあり3日目終わりの練習場で調整。最終日は「スリクソンZX7 Mk II LSプロト」に戻してプレーをした。「(新しいドライバーは)ちょっと慣れていない部分があった。今までの方は1年以上使ってるドライバーで、操作性も慣れているので」。自分の状態も加味し、臨機応変に対応しながらスコアメイクに徹した。 そして次週は、日米共催大会の「TOTOジャパンクラシック」(滋賀県・瀬田ゴルフコース 北コース)に出場。初めての瀬田でのラウンドを前に、「すごく楽しみにしている大会なので、しっかりそこでいいプレーができるように頑張りたいです」と胸も高まる。 12月に行われる米ツアーの来季出場権をかけた最終予選会(12月5~9日)にエントリーしているが、この試合で優勝することができれば、“一足早く”ツアーメンバーに名を連ねることができる。昨年、東京五輪銀メダリストの稲見萌寧が優勝し、出場権をつかんだルートだ。 竹田は今年初優勝を挙げてから7勝をつみ重ね、現在メルセデス・ランキング1位に立つ年間女王筆頭候補。さらに、海外メジャーや日本でのメジャー優勝も経験し海外挑戦を決めた。そんな21歳には、憧れの選手がいる。「笹生優花さんとラウンドをしてみたいです。同じ飛距離が出る選手なので。振りも速いし、間近で見てみたいなと思います」。「全米女子オープン」を2度制している、メジャーチャンプに羨望の眼差しを送っている。 もちろんTOTOに、強い意気込むで臨むのは竹田だけではない。今大会を制し、最終予選会にエントリーをしている岩井千怜も、「予選会を受けず、勝って米ツアーに行くのが1番の夢でもあり、目標。来週も絶対に優勝を目指して頑張りたいなという気持ちです」と、連勝をにらむ。 さらに、最終予選会に出場予定の山下美夢有や岩井明愛、2次予選会を突破した原英莉花も思いは同じなはず。日本ツアーを代表する選手たちが、世界の強豪相手にどんなプレーを見せるのか。例年以上に熱気を帯びそうなコースの様子が今から楽しみでならない。(文・神吉孝昌)