【スターダム】岡田太郎社長 2025年のヒントは週刊少年ジャンプ「爆発するチャンスを増やすと」
女子プロレス「スターダム」の岡田太郎社長(36)が、激動の1年を振り返る当連載。3回にわたりお届けする第3回は、新生スターダムの現状と来年の抱負を明かした。 【スターダム変革記(3)】 ――新生スターダムでの変化は 岡田 今までのスターダムはワールド王者っていう1つの太陽の周りをみんなが回っていたけど、今は自分で輝く星が無数にある。そういう意味では誰が一番活躍したかなどで1人に絞れないと思います。それはみんなが良い選手だから起きることで、総合的に見たら推してくれる人の数は増えたのではないかと考えています。 ――考えるきっかけがあったのか 岡田 ブシロードの社外取締役で週刊少年ジャンプの編集長をやっていた鳥嶋(和彦)さんと「今のスターダムって週刊漫画誌みたいだ」っていう話をしていて。週刊少年ジャンプってドラゴンボールとか、ワンピースとか、とにかく強いタイトルに頼るだけじゃなくて、どの漫画も面白いって状況をつくっている。圧倒的1番に頼っていると、もし看板作品の連載が終了した時に部数が売れなくなるから、方法としては次の世代にチャンスを与えていく。突き抜ける作品は誰も抑えきれない力を発揮して、モンスターコンテンツになる。だから突き抜けそうな作品をいっぱいそろえて、爆発するチャンスを増やすという話を聞いて学びがありました。 ――他業種刺激をもらっている 岡田 ブシロードの役員とも今後の経営の話をする中で、他業種でも仕事の本質は一緒なんだというところを改めて感じました。僕はアニメやゲームの世界からプロレス界に入った身として、スターダム、プロレス界にどんどん還元していきたいと思っています。 ――来年の目標は 岡田 両国大会では今年の総決算のような試合が組まれました。そこから来年1月3日の有明、4日の新日本プロレス東京ドーム、5日のレッスルダイナスティ(東京ドーム)につないでいく。そして来年4月の横浜アリーナ大会に、1万人集客するのが今の目標です。1万人を目指してやることによって何をしなくちゃいけないのか。そして来年スターダムがさらに大きくなって、もっともっと成長していけば、東京ドームも夢じゃなくなる。そこを目指してやっていきます。
木元理珠