アン ミカが「元気な老後、心の健康」を実現するために夫とやっていること
発信する前に「その言葉」を思い巡らせることが必要
カレンダー「今日もアン ミカ」のなかの「ちょっと待って! その返事で大丈夫?」「あかん! 壁際ワード!」といった言葉は、SNSでの誹謗中傷や攻撃が問題になっている今、注意喚起として重要なメッセージに思える。今回、アン ミカさんがこれらの言葉を入れようと思った理由とは? 「言葉の力って大きいですよね。よく『ときに言葉は刃になる』と言われます。実際のケガなら多少ひどくても縫合すれば治りますが、心の傷は癒せません。SNSだけでなくメールに返信する際も、受け取り手がどう思うか考えたうえで送信することが大事だと思います。 また『壁際ワード』とは、『前に〇〇だって言ってたよね!? 』といった具合に、相手にゴメンしか言わせず壁際に追い込むワードです。相手の尊厳やプライドを傷つけるので、気を付けたい言い方のひとつです。 ついこの前も、語尾に『。』をつける・つけない問題などがありましたが、コミュニケーションの仕方、特にメールの書き方は今が過渡期だという気がします。世の中がハッピーだった親世代と、コロナ禍の影響もあって、人と接するのが苦手な若い世代。最近では退職届すら、代行してくれる企業経由で提出する人もいますよね。 その点、私のようなミドル世代は両方の気持ちがわかると言いますか、人の言葉を器用に解釈できる世代です。若い世代は、私たちより圧倒的にセンシティブ。ちょっとしたことがハラスメントになってしまう難しい時代だからこそ、発信する前に一度思い巡らせることが必要だと感じています。 コロナ禍を機にデジタルのリモートでの距離感が生まれ、それがマスクをしての距離感になり、マスクを外しての距離感になり……。今や『コミュニケーションって何が正解だったっけ? 』とわからなくなっている人も多いと思います。悩んでいる人がこのカレンダーで何らかのヒントを得て前向きになってくれたら、こんなに嬉しいことはありません」 構成・文/上田恵子 ---------- アン ミカ 1972年韓国出身、大阪育ち。1993年パリコレ初参加後、モデル業以外でも、テレビ、ラジオ、歌手としてバラエティ・ドラマ・映画・舞台・TVCM出演など幅広く活躍。「野菜ソムリエ」「NARDアロマアドバイザー」「漢方養生指導士」「日本化粧品検定1級」「ジュエリーコーディネーター」などの多数の資格を活かし、化粧品、洋服、ジュエリーなどをプロデュース。ポジティブな生き方が共感を呼び、多くの世代から支持を得ている。 韓国観光名誉広報大使、初代大阪観光大使、神都高千穂観光大使、日本化粧品検定協会プレミアムアンバサダー、初代ジュエリーコーディネーターも務める。 大人気のアンミカ日めくりカレンダー最新作『スーパーポジティブ日めくりカレンダー 今日もアン ミカ』が講談社より好評発売中。 ----------
アン ミカ(モデル・タレント)