5月に千葉で開催、空のF1「レッドブル エアレース」とは?
空のF1とも呼ばれる航空レース「レッドブル エアレース(Red Bull Air Race)」が2015年5月に千葉市で開かれる。日本で初めての開催とあって、あまり馴染みのない大会だが、実は世界各国で展開される大規模な大会だ。そもそもこれがどのような大会なのか、ルールやレースフォーマットも合わせて見てみよう。
2015年は7か国8都市を転戦
正式名を「レッドブル エアレース ワールドチャンピオンシップ(Red Bull Air Race World Championship)」と言う。レース専用のプロペラ機が低空飛行しながら最高時速370km(200ノット)にもなる速度で、高さ25mの巨大なパイロンを通過しながらタイムを争う競技だ。スキー競技のスラロームを空中で競うものと考えるとイメージしやすいだろう。 第1回大会は2003年にオーストリアで開催されたが、世界選手権としてスタートしたのは2005年から。2005年は、アメリカ、イギリス、ヨーロッパで全7戦を展開。レギュレーションの大幅な変更を実施した2011年から13年までの3年間をのぞいて毎年開かれている。2009年には日本人の室屋義秀選手がアジア人選手として初めてエントリー。2015年の大会も出場する予定だ。 各レースには、最低8人のパイロットが参加する。 パイロットには各レース後に World Championship ポイントが与えられ、シーズン最終戦後に最多ポイントを獲得したパイロットがチャンピオンとなる。 2015年は、2月にアラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで開幕戦を行い、10月にアメリカのラスベガスで開かれる最終戦まで、7か国8都市を転戦しながら全8レースを競う。予選と本戦を2日間で競い、年間のポイントで優勝者を決定する。5月に千葉市で開かれる大会は、その中の第2戦というわけだ。2015年はアメリカやイギリス、フランス、日本を含む11か国14人のパイロットが出場する。