高橋由伸氏、初対面での渡辺恒雄氏の言葉に感激「試合に出ていないにもかかわらず」 2人きりで野球談議も
読売新聞グループ本社代表取締役主筆の渡辺恒雄氏が19日午前2時、肺炎のため、都内の病院で死去した。98歳だった。渡辺氏の訃報(ふほう)に接し、高橋由伸氏(49)が悲しみのコメントを寄せた。 高橋氏は、渡辺氏との出会いを感慨深げに思い返した。「入団当初から大きな期待をかけていただき、とても感謝しています。初めてお目にかかった際、まだ試合に出ていないにもかかわらず『巨人の将来を頼むぞ』と言っていただいた」と感謝の思いを口にした。 2016年の監督就任時には、渡辺氏の部屋で約1時間、2人きりで話し込んだ。「『指導者とは』『監督とは』というリーダー像の話もして、参考になる本も薦めていただきました。開幕前の激励会では話が盛り上がり、ついにはテーブルに2人きりになったこともあります」と情熱に感銘を受けたことを明かした。 「日本酒を手酌で飲みながら、私の意見を『そうか、そうか』と聞いてくださった。プロ野球の発展に情熱を持って尽力された特別な存在です」と実感を込め、「選手としての18年、監督としての3年を、少しでも『頑張ってくれたな』と思っていただいたならうれしい」と天を見上げた。
報知新聞社