「このアーケードで結婚式がしたいという妄想やわがままで、きょうまで至った」新郎の強い思いで実現 結婚式の会場は「商店街」
宮崎県延岡市で開かれた結婚式の会場となったのは、延岡を代表する商店街「山下新天街」です。 商店街で初めて開かれた結婚式、どんな式になったのでしょうか。 【写真を見る】「このアーケードで結婚式がしたいという妄想やわがままで、きょうまで至った」新郎の強い思いで実現 結婚式の会場は「商店街」 ■山下新天街商店街、このアーケードで結婚式がしたい 今月3日、延岡市の今山八幡宮で行われた神前式。 新郎、興梠貴士さんと新婦、江梨奈さんが家族や親戚に見守られながら、ハレの日を迎えました。 式を終え、2人が向かった場所は、披露宴会場ではなく… (司会者)「新郎新婦ご入場です」 今山八幡宮のおひざもと、山下新天街です。 (新郎 興梠貴士さん) 「山下新天街商店街、このアーケードで結婚式がしたいという妄想やわがままで、きょうまで至った」 (新婦 興梠江梨奈さん) 「結婚式は、ここ山下新天街でやらないと意味がないと、頑なに譲らない貴士君のわがままを、たくさんの方たちのおかげでなんとか実現することができて、本当に感謝しています」 ■接骨院を開業 去年からは商店街振興組合の理事長も 大阪府出身の貴士さんは、サーフィンが好きだったこともあり、およそ10年前、父の生まれ育った延岡市に移住。 山下新天街で接骨院を開業し、去年からは商店街振興組合の理事長も務めています。 そして、去年9月、延岡・島野浦出身の江梨奈さんと入籍。 新婦や家族の理解を得て山下新天街で結婚式をあげることを決意しました。 (新郎 興梠貴士さん) 「商店街でずっと寝食をともにしていて、商店街自体すごく愛着があるので、独身の頃から結婚がもしできたら、このアーケードの中で式を挙げたいなと思っていました」 かつては86軒もの商店が軒を並べ、大勢の買い物客でにぎわった山下新天街。 現在もイベントは開かれていますが、結婚式が行われるのは初めてです。 ■最初はこんなところで結婚式ができるのかと思っていたが 式の当日。 朝6時から貴士さんの友人らがテーブルやイスを並べたり、受付ブースを設置したりして会場の準備を進めていました。 (新郎の友人 右松勝志さん) 「昨夜からやっておりまして、結構、強風がきょう吹き返しであって、強風対策しながら何とか間に合うかなっていう感じですね」