「このアーケードで結婚式がしたいという妄想やわがままで、きょうまで至った」新郎の強い思いで実現 結婚式の会場は「商店街」
山下新天街で初の結婚式。 長年、この商店街で店を営む人も驚きを隠せません。 (紳士服専門店・エフワン小野 小野剛希店長) 「いやあ、びっくりしました。最初はこんなところで結婚式ができるのかと思っていたが、一晩経ったら立派な会場ができて、びっくりしました」 ■道路の使用許可や料理の衛生面など たくさんの苦労があったが そして、いよいよ式の本番。 友人や親戚のほか、商店街の関係者などおよそ60人が集まりました。 音響設備や料理の一部は商店街に入る店が担当。貴士さんの父も感慨深そうに式を見守りました。 (新郎の父 興梠史郎さん・延岡市出身) 「そこの角が酒屋さんだった。高校のときにはそこでアルバイトしていました。懐かしいところです」 式が実現するまでには、道路の使用許可を取ったり、料理の衛生面を考えたりと、たくさんの苦労があったそうですが、笑顔あふれる大成功の式となりました。 (新婦の友人) 「え、商店街?みたいな感じ。素敵に飾られてすごいなと思いました。素敵な結婚式です」 (新郎の友人 右松勝志さん) 「最初、嘘かと思っていたが、本当にやるということで、実は企画・設営から関わらせていただいて、結構大変なんですけど、でも、普通の結婚式と違う形でできるので、今後、流行るかなと思います」 (延岡市商店街連合会 友井康弘会長) 「想像以上でした。商店街を取り巻く環境は非常に厳しいが、こんなふうに若い方で商店街の振興にすごく力を入れている新しい理事長が誕生したので、一緒に力をともにしながら、商店街の活性化に務めていきたいなと思っています」 ■再び、商店街の活気を取り戻したい 山下新天街での初めての結婚式を成功させた興梠さん夫婦。 再び、商店街の活気を取り戻したいと意気込んでいます。 (興梠江梨奈さん) 「こういうシャッターになっているので、大丈夫かなと思ったけど、本当に皆さんの協力のお陰で叶うことができた」 (興梠貴士さん) 「皆さんの楽しそうな顔を見られて一安心しております。以前盛り上がっていた商店街とは、多分もう違う形ではと思うが、皆がしっかり楽しんでくれて、なおかつ、買い物も楽しんでくれるそんな商店街作りを目指していきます」
ちなみに、結婚式の2次会も商店街の空き店舗を利用して開催されたということです。 ※MRTテレビ「Check!」11月6日(水)放送分から
宮崎放送