大雨で民宿の一部が陥落 床上浸水で高齢夫婦が一時孤立 沖縄で線状降水帯 北部で119番通報相次ぐ
沖縄本島北部地域で8日夜、線状降水帯が発生し、9日にかけて床上・床下浸水、冠水に伴う車両の閉じ込めなどが相次いだ。名護市源河では、床上浸水した一軒家に取り残された高齢の夫婦を、消防隊員が救出した。 【動画】大雨の影響で崩れ落ちた、民宿の一部やガードレール 国頭地区消防本部によると、9日午前0時55分ごろ、沖縄県国頭村比地のキャンプ場で「3人が河川の氾濫で逃げ遅れている」と119番通報があった。隊員2人が現場に出動。比地川が氾濫していて救助に向かえなかったが、同午前3時ごろ、駐車場に避難している3人の無事を確認した。けが人はいない。 大宜味村では9日未明、5段階の警戒レベルで最高の避難情報「緊急安全確保」が発表された。同日午前7時前には解除されたが、レベル4の「避難指示」が出されている。 8日から9日にかけて、119番通報は国頭村、東村、大宜味村の3村で32件。うち17件で消防隊員が出動した。人的な被害はなかったが、床上・床下浸水被害が10件、冠水による車両の閉じ込めが6件、河川の氾濫1件だった。