「目玉ゼリー」「指クッキー」気持ち悪くておいしい怪奇菓子が話題「娘のキャラ弁作り阻止」で作った弁当がきっかけで
「目玉ゼリー」「指クッキー」はては「脳みそケーキ」まで、一度見たら忘れられないホラーなスイーツを悲鳴とともに全国に届けるナカニシア由ミさん。怪奇菓子を作り始めたきっかけは、意外なところにありました。(全2回中の1回) 【写真】「これはちょっとグロい…」リアルすぎる怪奇菓子の数々に思わず悲鳴が(全11枚)
■娘の「キャラ弁作って」から生まれた怪奇食の世界 ── 怪奇菓子職人のナカニシさん。もともとお菓子作りをしていたわけではないそうですが、料理関連のご経験は? ナカニシさん:料理関連の仕事をしたことはなく、お菓子を作る人になるつもりもまったくありませんでした。どちらかというと、料理は苦手なタイプ。それが、娘が3歳のときに「キャラ弁を作って」と言われまして。家事も子育てもバタバタしているのに早起きしてキャラ弁なんて大変。「いったんあきらめてもらおう、うちのキャラ弁は娘の考えるキャラ弁とは違うぞ、と示せばあきらめてくれるはず」と考えたんです。
それで最初に作ったのが「エイリアン弁当」。いまから考えるとかわいいほうなんですが、娘が保育園から戻って、ワクワクしながらお弁当箱を開けて…。子どもながらに気をつかったみたいで「ありがとう」と言ってくれましたが、「月1回の保育園のお弁当日に持って行く?」と聞いたら、「やめとく」となりました。 ── 娘さん、びっくりしたでしょうね(笑)。でも、「キャラ弁阻止」という当初の目標は達成できました。 ナカニシさん:そう、目標は達成したのですが、そのとき作ってみてけっこう楽しかったんですよ。練習したらもっとうまく作れるのに、と思って、頼まれてもいないのに、ひとりで夜な夜な毎日作って、翌日食べて、友達限定のSNSにあげたりしていました。そのうち上達して「ちょっと怖いお弁当」から「かなりホラーなお弁当」へと変化しました。でも、ホラーを追求すると、味は二の次になって、まずくなっていったんです。最終的に、見た目もすごく気持ち悪いし、味もおいしくない、というホラー弁当の限界を感じました。でも、何かを作りたい、と次に手を出したのがお菓子だったんです。