マウスコンピューターのG-Tune改め「G TUNE」が20周年! 価格も期待できる記念モデルの仕上がりは? 徹底レビュー
GPUの性能を引き出すスペック構成ながら価格は抑え目
ここからは内部スペックを見ていきたい。CPUはCore i7-13620H(10コア16スレッド)だ。Pコア6基、Eコア4基といった配分で、ターボブースト時の最大クロックは4.9GHzとなってる。消費電力はベース45W、最大115Wだ。本製品がターゲットとするゲームの必須要件はおよそ満たせているだろう。 GPUはGeForce RTX 4050 Laptop GPUで、GeForce RTX 40シリーズのLaptop GPUとしてはエントリークラスだ。CUDAコアは2560基、グラフィックスメモリはGDDR6で6GB、消費電力は35~115Wとされる。 いわゆるAAAタイトルをターゲットにすると、フルHDでも高画質設定で60fpsは少々厳しく、画質設定を引き下げたり、DLSSを利用したりしてプレイ可能なフレームレートまで持っていくといった運用が想定される。ただ、eスポーツタイトルのように、そもそも軽量なゲームであれば本製品の最大解像度/高画質設定も視野に入ってくる。 メモリは標準で16GBを搭載している。DDR5-4800で8GB×2枚のデュアルチャネル構成となる。BTOカスタマイズで増量ができないところが注意点だ。本製品が想定するゲームについては現状16GBで不足することはないと思われるが、ゲーム配信をしたくなった時や、写真/動画の編集、AIなどを試してみたいといった用途が出てくると足りなくなるだろう。ただし、SO-DIMMスロットを利用しているようなので、保証対象外の行為となるが、ユーザー自身が換装することは可能と思われる。 ストレージはNVMe対応のM.2 SSDが採用されている。容量は512GBだ。型番で検索したところ、PCI Express 3.0 x4接続のSSDで、HMB(ホストメモリバッファ)をサポート、転送速度はシーケンシャルリード毎秒2GB、同ライトは毎秒1.6GBクラスといったスペックだった。 CrystalDiskMarkでの実測値は、シーケンシャルリードで毎秒2.5GB、同ライトで毎秒1.8GBと公称値よりも速かった。NVMe対応M.2 SSDの中では比較的遅いエントリークラスの製品だが、Windowsの起動や一般アプリの起動といったところでは遅いと感じることはない。 ワイヤレス機能はWi-Fi 6Eの無線LANとBluetooth 5に対応している。 電源設定は、キーボード上部のボタンから切り替え可能な他、さまざまな設定が可能なユーティリティー「Mouse Control Center」からも設定可能だ。モードはパフォーマンス、バランス、静音の3つで、ファン回転数を最大にできるFan Boostも用意されている。同ユーティリティーは先に紹介したキーボードバックライトの設定の他、「ファンクションスイッチ」として、Winキーロックをはじめとした動作設定もできる。