フリーランスで働くママ友は「iDeCo」で老後資金を積み立てているようですが、同じ40代で何も取り組んでいない私は、何から始めればよいのでしょうか
日本では、これまで友人同士や家族間で「お金」の話をすることを避ける傾向が見られましたが、少しずつ日常会話のなかで話題になることが増えてきたようです。 ただ、他人と比較して自信喪失や不安を感じることも多いようなので、「現状を知り、今後に向けた取り組みをスタートする機会が得られた」と前向きに考えたいものです。 本記事では、資産形成の必要性を感じている方が、無理のない範囲で始められる取り組みと考え方についてお伝えします。 ▼定年退職時に、「1000万円」以上の貯蓄がある割合は日本でどれくらい?
まずは、無理のない範囲で資産形成を始めよう
タイトルの事例のように、フリーランスで働くママ友が「iDeCo」で資産形成をしていると聞いて、「私は何もしていない」と焦りや不安を感じた相談者の気持ちはとても理解できます。 ただ、自分を卑下する必要はなく、よいキッカケが得られたと思うようにしましょう。特に40代という年代は、子どもの教育費や生活費がかさみ、老後資金について考える余裕がなかなか持てない方も多いのが現状です。 とはいえ、老後資金のための準備は、少しずつでも早めに始めたいものです。年金受給が始まる65歳まで約20年ありますが、何もしないと時間はあっという間に過ぎてしまいます。少しずつでも、時間を有効に使い、今できることから始めることが大切です。
教育費と資産形成の両立は可能!
子育て世代の40代にとって、塾代や進学準備等の教育費が大きな負担になっているケースは多く見られます。貯蓄や資産運用どころではない、という話も多く聞かれます。 ただし、教育費と老後の資産形成は必ずしもどちらかを優先しなければならないというわけではありません。少しずつでも、老後資金に向けた貯蓄や投資を並行して行うことは可能です。 例えば、月々のパート収入から少しずつでも一定額を別の口座に自動的に貯蓄する方法があります。少額であっても、積み重ねることで次第に大きな額になり、資産形成の第一歩を踏み出すことができます。 また、無理なく始められる積立型の投資信託や、税制優遇が受けられる「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「NISA(少額投資非課税制度)」などを活用することも選択肢です。