「今年は10月まで暑くてツラかった!」もしかして、暑さ疲れのせいでげっそり「老け見え」してる!? リセット&回復に役立つ栄養とは?
40~50代になって、「秋になってもまだ暑いし、夏からの疲れがまったくとれない……」と悩んでいませんか? 日本の女性は一般的に50歳頃に閉経を迎えるといわれており、昨今の研究では閉経の平均年齢は52歳で、閉経前後の5年間は更年期と定義されます。 この時期はホルモンバランスの影響やストレスで、からだや心のさまざまな不調に悩む女性が多いようです。 今回は、夏~秋の暑さからくる疲労の回復に役立つサプリメントについて、あんしん漢方の医薬品登録販売者、 円山 真由佳さんと、一般社団法人日本サプリメント協会理事長、後藤 典子さんに教えてもらいました。 【 表 】更年期におすすめな11種類の漢方薬
猛暑の疲労がたまる原因
疲労は痛みや発熱と同じ、からだのヘルプサインです。 心身の疲労がたまっていると、その回復が最優先されるため、肌細胞に十分な栄養が行き渡らず、老けて見えたり肌トラブルが起きやすくなったりする可能性が高くなります。 以下は、疲労がたまる夏特有の原因2つです。 1.自律神経の乱れ 自律神経はさまざまな器官や組織の調節をして、心身の健康を維持する役割をもっています。からだにかかる負荷を軽減して疲労に対処する働きもあるため、自律神経が乱れると疲労がたまってしまうのです。夏~秋に自律神経が乱れる原因には、連日の猛暑日や冷房が効きすぎた室内の寒さ、外と室内との気温差などで自律神経の体温調節機能に大きな負担がかかることが挙げられます。また、更年期のホルモンバランスも自律神経の乱れに関係していることがあります。 2.内臓の冷え 冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎると、内臓が冷えて胃腸疲れが起こります。胃腸疲れにより消化不良や食欲不振が生じるため、栄養不足になりからだのほかの部分の疲労もたまってしまうのです。暑くて冷たいものばかり摂っていた人は、内臓が冷えて疲労がたまりやすい状態になっている可能性があります。
疲労回復に効果的な栄養素は?
昨今は10月まで暑い日が続いていましたが、秋冬を健やかに過ごすためには暑さによる疲れを早めに解消するのが大切です。 以下では、暑い季節の疲れを残さないために摂取したい栄養素をご紹介します。 1.クエン酸 クエン酸とは、かんきつ類や梅干しに含まれる酸味成分です。 糖を代謝しエネルギー産生を促すため、疲労回復に欠かせません。 酸味によって唾液や胃液の分泌を活発にして食欲を増進させる効果も期待でき、内臓の冷えによる胃腸疲れにも効果的です。 クエン酸は、レモンやかぼす、梅干し、キウイ、いちごなどに多く含まれています。 2.ビタミンB群 ビタミンB群は、ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンの8種類のビタミンの総称です。 食べたものからエネルギーを生み出すのをサポートします。 ビタミンB群は肉類やたまご、きのこ類、ブロッコリー、バナナ、焼きのりなど幅広い食材に含まれていますが、夏の疲労で食欲が低下して肉や魚の食べる量が減っていると不足しやすい栄養素です。 3.ミネラル類 ミネラル類も、エネルギーがスムーズにつくられるように働きます。 また、ミネラル不足は疲労の回復機能が低下するだけでなく、だるさや倦怠感を感じやすくなる原因になります。 ミネラルは汗といっしょに体外に排出されてしまうため、夏の疲労の蓄積や倦怠感はミネラル不足が関係しているかもしれません。 後半では、栄養素を効果的に摂取するポイントをご紹介します。 ▶つづきの【後編】では、栄養素を効果的に摂取するポイントについて、夏~秋の暑さからくる、疲労回復におすすめの漢方薬についてお届けします。
あんしん漢方 登録販売者 円山真由佳
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