ロッテ・負けてもともとの精神でかき回せ/2024CSファーストステージ展望
間もなく開幕するクライマックスシリーズのファーストステージ。果たして優勝チームへの挑戦権を獲得するのはどちらのチームだろうか? 各チームを今季の対戦成績などをもとに展望する。 【選手データ】佐々木朗希 プロフィール・通算成績・試合速報
パ・リーグ3位 千葉ロッテマリーンズ
<対日本ハム成績> 25試合6勝18敗1分、勝率.250、得点67、失点107、本塁打13、盗塁12、打率.242、防御率3.93 <エスコンFでの対戦成績> 12試合3勝9敗、勝率.250
荻野、藤岡、藤原で塁上を埋めたい
先発はファーストステージ第1、2戦の投手がそのままファイナルステージの第5、6戦、日本シリーズの第1、2、6、7戦と中6日で先発できるので、先の日程を考えると小島和哉と佐々木朗希が投げるのが最も自然な考え方だろう(どちらが第1戦でもおかしくない)。 心配なのはクローザー役で、今季チーム最多の25セーブを挙げた益田直也の球団別防御率を見ると、西武戦は0.00でほかのパ・リーグ3球団は各1点台だったのに、日本ハム戦に限ると12.60と極端に相性が悪い。重大な局面で柔軟な投手起用をできるか。 打線はソト、ポランコ頼みで点を取るだけ。荻野貴司、藤岡裕大、藤原恭大の3人が日本ハムと相性が良いので出塁し、ソト、ポランコとその直後を打つと予想される佐藤都志也、岡大海あたりが塁上の走者をかえしていくしかない。
今季の日本ハムとの対戦成績は6勝18敗1分け。勝率.250ということは4試合やれば3敗する計算。得点67に対して失点107である。このファーストステージを敵地で勝ち抜くのは困難だ。負けてもともと、と開き直って「下克上」の日本一になったのが2010年のポストシーズン。今年もそれくらいの気持ちでぶつかっていけば、突破口はある。
<打線のKey player>藤原恭大 エスコン出塁率.480
日本ハム戦に限ると出塁率.422はチーム最高で、対戦打率.350も荻野貴司に次ぐチーム2位。エスコンFでは打率.409、出塁率.480とやたらと相性が良い。ぜひとも打線の上位で出塁しまくり、ソト、ポランコの両大砲につなげる役割を担ってほしい。 ■第1戦予想オーダー △は左打ち、成績は今季の対日本ハム 順/位置/選手名/試/安/本/点/盗/打率 1[左] 荻野貴司 /16/15/0/6/0/.366 2[二]△藤岡裕大 /13/14/0/3/0/.311 3[中]△藤原恭大 /13/14/1/4/2/.350 4[一] ソト /22/24/3/15/0/.289 5[指]△ポランコ /19/16/2/6/0/.246 6[捕]△佐藤都志也/17/16/1/7/0/.267 7[右] 岡大海 /15/17/3/4/2/.266 8[三] 中村奨吾 /24/17/0/1/1/.227 9[遊]△小川龍成 /18/10/0/4/3/.227 ■その他の主な野手 [捕] 田村龍弘 /12/5/0/1/0/.192 [内] 友杉篤輝 /21/11/0/1/0/.186 [内]△安田尚憲 /10/7/0/4/0/.219 [外]△角中勝也 /14/4/0/0/0/.154 [外]△和田康士朗/13/1/0/1/1/.100 【第1戦先発予想投手】佐々木朗希 今季の対日本ハム成績◎5試合0勝2敗、32奪三振、防御率3.81 【第2戦先発予想投手】小島和哉 今季の対日本ハム成績◎7試合1勝4敗、32奪三振、防御率3.28 【第3戦先発予想投手】種市篤暉 今季の対日本ハム成績◎3試合1勝2敗、13奪三振、防御率9.00 ■主なリリーフ投手 △は左投げ、成績は今季の対日本ハム 選手名/試/勝/敗/S/H/防御率 <中継ぎ> △坂本光士郎/9/0/1/0/2/7.71 澤田圭佑 /5/0/0/0/2/0.00 菊地吏玖 /6/0/0/0/0/3.00 横山陸人 /4/0/1/0/0/2.70 △中村稔弥 /5/0/0/0/0/1.54 国吉佑樹 /8/1/0/0/0/0.90 澤村拓一 /12/0/0/1/7/0.00 △鈴木昭汰 /6/0/0/1/1/0.00 <抑え> 益田直也 /6/1/2/2/0/12.60
週刊ベースボール