「この寒さはフィルムのために “フィルムファースト”」100年以上保存するために 国立映画アーカイブに納められた原爆記録フィルム その保存場所を訪ねる【ヒロシマの記録】
国立映画アーカイブ 大澤浄 主任研究員 「これですね。昭和20年原爆記録。これが1缶目。全部で15缶、2013年度に中国放送さんからわたしどもにご寄贈いただいたうちの1缶です」 大澤さんが取り出したフィルムが、当時の日本映画社が撮影し、1993年に見つかった未編集のフィルムです。占領下の厳しい規制のもとにおかれた時期に撮影されたこのフィルムは、これからも原爆の惨状をまとまった形で後世に伝える貴重な映像となります。 小林康秀 キャスター 「今後もこういう形でずっと保存が続くわけですか?」 国立映画アーカイブ 大澤浄 主任研究員 「そうです。実際、100年以上前に作られたフィルムをわれわれは所蔵していますし、今でも複製して使えるものなのです。いい環境で保存すれば100年以上フィルムがもつ、保存されるということは実証されていることですので、われわれは今後も長く、こういうフィルムをですね、大切に保存していきたいと思います」 このフィルムに記録されていた映像を被爆者が見た実相に近づけるために、映像をカラー化していくプロジェクトを来年の被爆80年に向けて始めました。その様子を8月6日に特別番組「ヒロシマの記録 ― ”地上の地獄” は映像に遺された ― 」でお伝えします。
中国放送